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dream
feti
「マチに会わせろこのやろう」
「このやろうって何だ…。そうだな。仲間にも紹介したいし、着いて来て」

 しばらく歩くと、瓦礫の中で大暴れしている4人と、その近くに座っている2人が視界に入る。じゃれ合いってゆうレベルじゃないよな…こいつらホ ントに仲間なのか?絶対ご一緒したくねー。つーかよくもまぁこんなに強いのが集まったもんだ。呆気にとられて見ていると、小さいのが攻撃を続けながらクロロに声をかけた。
「クロロ、そいつ誰よ?」
「女みてーなやつだな」
 お前のワイルドレベルから見ればそうかもな…何だその筋肉ともじゃもじゃは…。思わず目を背ける。
「かわいいだろ?手を出すなよ。これは俺のだ」
「あれ?お前ってそういうキャラなの?」
 最初のどこか神秘的なイメージから、どんどんかけ離れていく。
「俺はシャルナーク。よろしく。君は?」
 不意に声をかけられて目を向ける。ニコニコとフレンドリーな笑顔に、思わず和む。
「俺は ビアンカーよろしくー」
 友好的に返して、隣の人物に視線を移す。ナメック星人…は雑誌に夢中だ。ってうわ、PLAY GIRLじゃん。
「いいの持ってんねー」
 さりげなく便乗して一緒に見る。
「君、巨乳好きでしょ?」
 なんとなく持った印象を確かめてみる。
「あ?何で分かんだ?」
 やっぱあたり。何で?何でって…
「そういう顔してるから?」
「どーいう意味だ?」
 その顔ですごまないで、恐いから。
「深い意味はない。あーあかねちゃん。俺この子好きなんだよねー」
 適当に流して、誌面に目を奪われる。このなんとも言えないエロオーラ。これで16って…、16ってなんてエロス!
「お前こんな貧乳がいいのか?変わってんなー」
「ばかだな。女は顔だよ。かわいい子が持っててこそのおっぱい!」
「ああ!?じゃあ結局…
「太ももでしょ」
「いや、あばらだな」
 ナメック星人の言葉を遮ってシャルナークが言うと、その意見にかぶせるようにクロロが言った。
「クロロ…お前、マニアックだな」
 少し引く。大体それ、どうやって見極めるの?
「顔で女を選ぶなんて、まだまだ子供だな」
 クロロは何故か得意げに言った。でも、あばらにときめくのが大人なら、俺、子供のままでいい…。それに何より
「俺は女がイク顔を見ながらイクのが好きなの。ブスだと萎えるでしょ」
 これかなり定説だと思う。思わず自分で頷く。クロロとシャルナークが、どことなく気まずそうな顔をした。
「ブッ、お前、けっこうえぐい事言うな」
「ホント、サイテーだね」
 ナメックに続いたかわいい声に、はっと振り返ると、マチちゃんと見知らぬスレンダー美人に軽蔑のまなざしを向けられる。やばいっ…えーっと
「って言ってるヤツがいたなーうん。ひどいヤツだ」
「いや、無理があるだろ」
 ナメックが冷静に突っ込みを入れた。2人は目を見合わせて肩をすくめると、何も言わずに去って行った。
「もー、ナメックのせいで嫌われちゃったじゃん」
「おい!ナメックって誰のことだ!」

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あきゅろす。
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