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蒼紅
3
「やっ…ん…あ…ぁ…っ!」

絶えず響く嬌声と鈴の音。繋がった箇所からは水音が聞こえてくる。ただの仮装だったはずの猫耳と尻尾は揺れていつもとは違うヒノエに余計に情欲を掻き立てる。
将臣は夢中で腰を打ち付けて、ヒノエはそれにされるがままになっている。

「あ…ぁっ……は…っ…」
「可愛い」
「急に…な、に…っ…!」
「猫の恰好、似合ってて可愛いぜ」

返ってきた答えはやはり、バカ。
そんなヒノエが可愛くて仕方がない。それを本人に言えば怒るのは目に見えているから言わないが、本音なのだからそれこそ仕方ないことなのだ。

「あっ…ま、さ…おみ……ゃ、あ…っ…!」

何度も何度も名前を呼ばれる。将臣、と呼ばれるその度に心臓が跳ねるのを抑えられない。
縋りつくようにしてヒノエが首の後ろに手を回してくる。それに耐えられずに噛み付くような口付けをして。どちらともつかず、舌を絡ませ合った。

「ふ…っん、ん…ぁ…」

何度も口付けをして、その間にも律動を段々と激しいものに変えていく。唇を離せば、より高い嬌声が上がった。涙で濡れた瞳に見つめられて、堪らなくなる。
誘われるがままに奥へと腰を動かしてゆく。

「あ、あっ、や…あぁぁっ!」
「…く、っ」

最奥を貫かれて訪れた大きな快感にヒノエは呆気なく達し、同時に将臣もヒノエの中に熱いものを流し込んだ。



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