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前途多難(フルバ)

※フルバ番外編
(若干15禁かな?)



「で?」

『え?』

「紅葉君とはどこまでいってるの?」

『え…』


今日は透さんと夾の結婚記念日のお祝いを兼ねてみんなでお家にお泊まりに来た


「紅葉だってあーんなに"男"になってんだからなぁ!」


そこに待ち受けていたのは酔っ払ったタチの悪い大人達で私はありさと花ちゃんさんに絶賛絡まれ中である。


『…特に何もないですよ』

「「………え?」」


そんな馬鹿なと言わんばかりに聞き返してくる2人にコップに残っているお茶をイッキ飲みする


『キ、キスまでです…』

「「はぁぁぁぁああ!?」」

『ちょっ、しー!しー!』


心底驚いたリアクションで大きな声を出す2人の口を慌てておさえる


「付き合って何年だっけ…?」

『えっと、2年です』

「…紅葉君襲って来ないの?」

『はぁあ!?』


今度は私が驚いて大声を出してしまい慌てて口をおさえる


「どうなんだよ?」

『…な…何度かは…』

「「やっぱり…」」

『え!?』

声を合わせて納得する2人は何だか悟った顔をしていて完全に1人だけ取り残されていた


「紅葉も大変だなぁ…」
「同情するわ…」

『えー…』


完全に紅葉の味方についてしまった2人に困りながらもお茶を注ぎ直していると誰かに肩を叩かれた

『春?』

肩を叩いたのは春だった

「……来て」

『なにー?』


腕を引かれ注いでいたお茶をそのままにその場を去る


* * * * * * *



『………どうしたの?』

連れていかれた部屋には酔っ払った紅葉が大の字で寝ていた

「酒あんま強くないのにあーやにぐいぐい飲まされてダウン…」

『あーやってば…』

「じゃ、よろしくー」

そう言って部屋から出ていった春から視線を紅葉に移すと羨ましい位に綺麗な頬を真っ赤にして目を閉じている


『紅葉ー大丈夫ー?』

「んぅ…あー名前だー」

『ちょっ!!』


気だるそうに目を開いたかと思えば私の腕を引き抱きついてきた


『紅葉っ…お酒くさいよ!』

「んー名前はいい匂いだねー」


ダメだ。完全に酔っ払ってる。

『とりあえずお布団敷くから離して?』

「んー」


次は素直に離してくれたので用意されていた布団を敷くとゴロゴロと転がって布団の上に来た紅葉


「布団気持ちいい」


顔が火照ってるのか枕に顔を埋めながら言う紅葉にふふっと笑みを溢す


「名前…」

『なにー?』


おいでと手招きされたので枕元まで行くと急に世界が反転した


『!!紅葉…っ!?』


目の前には酔っ払った紅葉がいて後ろにはふかふかのお布団があって紅葉に押し倒されてる状態だと気づく


「名前顔真っ赤だ」

『も、紅葉どいて!』

「いーやー」

『!!』


距離が更に近くなり首筋に顔を埋められ頭がパニックに陥る

「…名前、だめ?」

『へ…』

耳元で囁かれた言葉がどんな意味かなんてこの歳になればわかる


『えっえと、あの…っ』


首筋から離された顔は目の前にあって凄く真剣な表情で目が反らせない


「名前…」


「「「ストォォォォォォォォォップ!!!!!」」」

『「!?」』


キスする寸前という所で部屋の扉が開き入って来た人達によって阻止された

「紅葉離れろ!!!」

「だって」

「こんな所が初めてじゃかわいそうよ…」


入って来たのはリンと春と花ちゃんさんで後ろには他の人もいた


『………』

「前途多難だなこりゃ」

ありさが紅葉を退かして放心状態の私を起こしながら呟いた



(び…っくりしたぁ…)

(また邪魔された…!!)




end。

+++++++++++++++++++
陽さまリクエストありがとうございました☆

実は紅葉くん酔っ払ってないとかだったら良いですね!(私得)←ww

久々に書いたので連載読み返してしまいました(^O^)

一体いつになったら紅葉くんは邪魔をされなくなるのやら…(笑)

若干の15禁(もないか)を漂わせてしまいましたがこんな話じゃ嫌!!ってなりましたら遠慮なく言って下さいヽ(´∇`)ノ

ご報告の方よろしくお願いします♪

リクエストありがとうございました!





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あきゅろす。
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