03
「よし、分かった。高校生として今日から働いてもらおうか?」
「本当ですかィ?」
「あぁ、おじさんは嘘はつかないよ」
『ありがとうございますっ』
という訳で就職先が決まりました。いたって普通のコンビニです。
このコンビニには、従業員が一人もいなかったらしく急遽募集をかけたらしい。
何故いないのかというと、「店長がマダオだから」「店長がグラサンだから」
・・・と店長に関してのものばかり。
早速私達はレジ打ちから教わった。
私はバカだから、覚えるのに時間がかかったが、総悟は一回で覚えてしまった。
早速お客が来た。二人の男子高校生だった。
『い、いらっしゃいませ・・』
私の声は少し引きつってしまったがどうにかあいさつは成功。
男子高校生はアイス売り場へと行った。
すかさず、私はレジで待ち構えていた。
脳内シュミレーションで何回も練習をしながら・・・
ついに、アイスを持った二人がレジに来た。
『210円です』
男の人たちは何も言わずお金を出した。
『あ、ありがとうございました』
その後、店長に褒められて総悟にも褒められた。
緊張したけど、楽しい・・・。
これなら、続けていけるかもしれない・・・
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