06
『銀ちゃん、布団って一つだけ?』
美咲が寝床の準備をしている時に言った。
「あ?一つに決まってんじゃんかよォ、俺一人暮らしだし?」
「雑魚寝ですかィ?」
『えー・・・』
「文句あんのか、コノヤロー」
「『ないです』」
夜は弱くなる・・・
日が昇ると強くなる、夜は嫌い・・・
静まり返る夜、真っ暗闇に包まれる夜・・・
『・・・嫌っ!』
私は銀ちゃんの布団で、総悟は畳、銀ちゃんはソファで寝ていた。
そして、私は夢を見た。あの、おばさんに虐待される夢を・・・
総悟や銀ちゃんまでおばさんに・・・
「美咲・・・大丈夫か?」
『銀・・ちゃ・・・』
「大丈夫だ・・・、俺はここにいるから・・・な?」
『うん、銀ちゃん・・・』
「ん?」
『ここで寝て?』
「っ!##name1##ちゃん、それって」
『もう、いいからここにいてっ』
美咲は無理やり銀時を布団に寝かせた。
銀時のジャージの裾をしっかり掴んで美咲は寝た。
朝起きると銀時の右側には美咲、左側には総悟という形で寝ていた。
美咲の頬には一筋の涙・・・
銀時はそれを拭ってから頭を撫でた。
そして、朝ご飯を作りに台所へ向かった。
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