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03



まず、掃除の基本「窓を開ける」







『あれ・・・開かない?』








窓を横に押すが開く気配がない。
よく見てみると窓の間に埃が溜まっていて、ストッパーになっていた。

そこで、雑巾片手に埃取りからスタートした私。
埃は意外に簡単に取れて「窓を開ける」成功。


「窓を開ける」だけで体力を使った美咲はお茶を一杯飲み、掃除を開始した。


部屋にある、不要物などを全てゴミに出すことにした。

大きいビニール袋と紙袋を用意し、カップ麺のカップやらエロ本やらジャンプやらを片っ端から捨てた。


すると、あんなに汚かった部屋が少しはましになってきた。







『あとは、掃除機かな?』







掃除機をゴミ山から見つけ出し、掃除機をかけはじめた。

何回かゴミが詰まって、掃除機が動かなくなったけど・・・
どうにか、掃除は無事終了した。
でも、終わったのは居間だけで、トイレやら台所などはまだだった。


トイレはブラシで擦り、洗剤をかけて洗っただけ。

台所も同じで、汚い食器を洗ってまな板などは漂白剤で綺麗にした。







『お、終わった・・・』






丁度終わった所で銀ちゃんと総悟が帰って来た。






「銀さんが帰ったぞー」

「ただいまでさァ」

『あ、おかえりなさい』








あのゴミ部屋が綺麗になっていたので、銀時と総悟は口をポカンと開けてビックリしていた。

その後、銀ちゃんは私の肩をガシッと掴んで言った。




「美咲、お前スゲェな。あんなゴミ部屋が新築マンション並だぜっ」

『本当?よかった』







銀ちゃんと話してると総悟の声がトイレの方から聞こえて来た。







「銀兄さん、トイレも新築ですぜィ」

「まじでかー」

『トイレは適当にしたから汚いよ・・』

「「新築だ」」

『そう?』







その後の銀ちゃんと総悟の口から何回”新築”が出てきたか・・・

でも、嬉しかった。

おばさんの家に居る時は家事をしても誰も褒めてくれなかった。

褒めてくれたのは総悟だけだった。


そう・・・、私に家族は1人しかいなかった。



でも、今ここには私の家族が二人もいる。

私は幸せだ――・・








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