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第三の国
リコッタの奴隷5

本人は気が付いていないが、いくら奴隷服でみすぼらしくしていてもチェダーは他の奴隷たちとは少しばかり違っていた。



少し長めの青みがかった髪、意思の強そうな緑色の瞳に長い睫毛が良く似合う。


どれだけ日々の奴隷生活で顔中を汚していてもその面立ちは整っていて綺麗だった。



少なくとも俺はそう思う。



高砂はしばらくジッと目を見張ると、今度は少しだけこちらに歩みよって顎下まであるチェダーの前髪を無骨な指先で掬い上げた。


チェダーの肩が小さく揺れる。



反対側から伸びた手が服の上からチェダーの尻を円を描くように撫で始めた。



ゆっくり、ゆっくり。



まるでその感触を指と手のひら全部で確かめるみたいに。




そしてチェダーの尻を這い回る高砂の指が、割れ目の中心を探り当てたところで俺は今まで抱えていた木材を地面にぶちまけて大声で叫んだ。



「何してんだこの変態野郎!!チェダーから離れろ!!」



「ゴーダ!!うわっ!!」


俺と高砂の間に挟まれるようにして立っていたチェダーを強引に後ろに引っ張り、高砂の胸ぐらに掴みかかろうとしたが……。


「アホ!!」


「やめろ!!ゴーダ!!」


「落ち着け。バカ!!」


「ゴーダ!!堪えろ!!」


俺は周りにいた10人くらいの奴隷たちによって一斉に止められた。



いきなりの俺の行動に驚いた高砂は手から松明を落とし、地面に尻餅をついて座り込んだ。





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あきゅろす。
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