第三の国
賭け9*
言った瞬間、あけびが本気で怒ったのが伝わって来た。
目付きが―――突き刺さる。まるで別人だ。
デカイ手が伸びて俺の陰茎を握り潰すようにがっちり掴んだ。裏筋に指を当て激しく上下に擦る。
「あっ、は…はぁ、あ、あっ、あぁぁっ!!……いや…だ。イヤだ!!!!」
芯を持って立ち上がっていく俺自身を抑えたくて何度となく止めろと唱えた。
先走りの光る俺の亀頭を休む暇なく愛玩し、柔らかな袋を絞り、揉み、捏ね回す。
「んぁ、はっ、あぁぁっ…ちょ…ちからッ!!ぁ、ぁっ、っ…強…っ…」
喉は熱風と喘ぎが漏れるだけで言葉にならない。否応なしに体が高ぶる。腰の奥から快感が押し寄せてくる。このままじゃ、溺れてしまう。
藁にすがる思いで両手を相手の股間に伸ばした。
自分がされたようにキツくしごく。窪みを狙って脈打つそれを強く擦る。あけびがピクリと痙攣して動きを止めた。
「はぁ…んっ…あぁぁっ!!」
自分もどんどん膨れ上がる。頬が高揚して視界が緩んだ。口から垂れる唾液が糸を引いてあけびの胸に落ちる。
早く、早く――。
焦る気持ちが手の内のモノを一層激しく擦る。ぬるつく手を動かしながら苦しそうなあけびを確認する。
眉を寄せて、唇を噛んでいる。腹にくっつきそうな程反り返った一物を見て勝利の舌なめずりをした。
あと少し、あと少しだ――。
一際大きくあけびのものが脈を打つ。俺の手中で生き物のように己を主張して今にも弾けそうだ。
勝てる、そう確信した時、視界が反転して俺は寝台に顔を埋めていた。
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