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第三の国
番号制の夜伽3


「おいっ!!お前らいい加減静かにしろって!!見ろよ!?監視たちの目!!鞭打ちできるやつを探してるぞ!!それにお前らそろそろ番号呼ばれるんじゃないか!?」


親切な奴隷にそう言われ、俺たちはそれからは話すのをピタリと止めた。



「183番」


呼ばれ続ける焼印番号に意識が監視へと戻っていく。



(……まだだ)




「198番」



(まだ……)



「203番」




(呼ばれるなら次だ!!)



俺は再び握られたゴーダの手が白くなるほど、その手を強く握りしめた。



それに応えるようにゴーダの手にも力が加わる。








「226番」



体から力が抜けていくのがわかった。





毎月毎月、当てられる俺たちの方は気が気ではない。




自分の番号が過ぎれば、それから先は他の奴隷たちには悪いけれど、楽な気持ちで監視の読み上げる焼印番号を聞いていた。



「くっ…ひっひっひっひっ。それじゃあ皆、ゆっくりおやすみ」



高砂の妙な胸の高ぶりと比例して出てくる労いの言葉に、奴隷たちは背筋を冷たくする。



番号を読み終えると、嵐のように騒がしく現れた他の監視たちも脱兎の如く居なくなった。



この広間にいる500人中呼ばれたのは100人程度。それよりも多い時もあれば、少ない時もある。




大々的な夜伽の命は、各広間で行われ、焼印番号を呼ばれた者には恥辱と悔しさを。


そして、残された者たちにも苦い気持ちと次回への恐怖を置いていく。







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