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第三の国
本来の自分4

「なんだ、撫でられただけ!?」

少しガッカリしたような口調でエメンタールが問う。

「当たり前だろ!!何を期待してるんだよお前は!」


「ふーん。まっ、これでゴーダがキレた理由は納得だな」


今度はニヤニヤしながらエメンタールは俺に向かってそう言った。


俺は赤くなった顔を誤魔化すようにエメンタールから目を逸らして、慌てて話の矛先をチェダーへと移した。


「大体チェダー!!お前も好き勝手に触らせてんじゃねぇよ!!あいつが男好きの変態な事知ってんだろ!?何で抵抗しないんだよバカ」


「男好きが変態なら、お前も立派な変態だよ。なぁパル?!」


「おぉ!!そうだ!!変態ゴーダだ!!ついでに嫉妬ゴーダだ!!愛しのチェダーの尻を高砂なんかに狙われて怒り狂ってる。よし。今日からお前は嫉妬ゴーダマンだ!!」

「うるせぇ!!!!黙ってろ!!バカども!!」


俺をからかいながらバカ二人は腹の底から可笑しそうにゲラゲラと笑い続けた。


「俺はいきなりの事で気が動転して体が動かなかったんだよ。……それに、あんなの高砂のただの気紛れだと思うし……。大丈夫!!二度とないよあんなこと」


最後の方は俺たちに言い聞かせるというよりはまるで自分自身を諭しているかのように、チェダーは一点を見つめたまま囁くようにそう答えた。






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あきゅろす。
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