第三の国
本来の自分3
「んとな、高砂の野郎がチェダーの尻を撫でくり回したんだよ!! こう。ね〜っとりとさ。 」
そう言いながら高砂の手つきを真似たパルがエメンタールに向かって答えた。
顔つきまでが厭らしいのは見事なまでのマネっぷりだが、解せないことが一つある。
「パル!!やっぱお前が言いふらした犯人か!!あの時、見てたんだろうが!!」
「ぎゃあ!!違うっつの!!……見てたけど。わぁ!!つねるなよバカ!!俺はお前等が言いにくいだろうと思ってだな〜。わざわざ教えてやったんだぞ!!そう。親切でだ。」
固いパンを口に含んで必死に笑いを堪えるパルの表情を見て、俺はその頭をゲンコツで殴った。
「面白がってんじゃねぇかよ!!」
「いってぇー!!」
「もう、ゴーダ!!止めなってば。大人げない」
チェダーが呆れて止めに入る。
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