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第三の国
本来の自分2

俺とチェダーは互いに固まったまま難しい顔をした。

俺はヤツのした事なんて思い出しただけでもハラワタが煮えくり返りそうなのに、ましてや口にする気なんてさらさらなかった。


(チェダーはどうだろうか!?)


多分こいつだって一秒でも早く脳裏から消し去りたい筈だ。



「何だよ二人して固まって。暗闇に乗じてチェダーがケツでも掘られたのか!?」


「そんな訳ねぇだろ」


「そんな訳ないだろう」


俺とチェダーは持てる力の全てで否定した。


(このアホは……何てこと言いやがる)


俺たちが言いあぐねていると、甲高い声で隣から助け船が出された。





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あきゅろす。
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