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本日休養日なり。






早く起きろ馬鹿野郎とでも言うかのように目覚ましがけたたましく鳴っていた。んだけどまだまだ寝足りないから布団に包まって五月蝿い音を遮断しようと試みる。確か今日は学校も休みで寝坊しまくりの夜更かししまくりの幸せな一日なんだから、別に早く起きる必要も無いんだよね。ついでに言えば沢田くんにセクハラ擬いの何かをされることもない。なんて良い日なんだろう!「おはようございます和雲様」―――幸せな気分が一気に壊された。

「今日は休日なのでたっぷりだらだらしたいんですけど」
「今日は休日なのでたっぷりみっちり学習をしましょう」

声が重なって息ぴったりと思ったら途中からお互い違う内容になって、でもって何て言ったのか若干聞き取れない部分が出て来たりしたけど重要なワンフレーズはお互いちゃんと耳に入った。ので「……学習?」「……だらだら?」またまた声を揃えてお互いがお互いに質問するみたいな形になった。弐織さんは私の発言に眉根を寄せて、私は弐織さんの発言に顔をしかめて。

「学習?勉強?嫌だ」
「だらだらなんてしてる暇があったらさっさと単語の一つでも覚えてください」
「休憩くれないと過労死しちゃうよ」
「それはこっちの台詞かと」
「はははははは」
「笑って済まさない!」

朝の鳥の囀りを掻き消すくらいの怒声(と言ってもそんなに大きくはないけど)のおかげか完全に覚醒してしまった意識でしょうがない、起きるかと思い、ふあ、と欠伸をしながらばさっと布団を「ぶふっ!」弐織さんの顔に当たるくらいに捲り上げてから立ち上がる「ごっはんー」「……今のわざとですか…!」なんて分かり切ったことを聞く弐織さんは無視してしまおう。

「朝食の前に着替えてください」
「じゃあ出てけ」

ばたむ。
もぞもぞ。
………さぁ、二度寝に取り掛かろうではないか!
鬼の居ぬ間に何とやら。着替えをするから出て行けと閉め出して、数秒後。真っ先にベッドへ直行、おやすみなさい。
…………………。

「………………はぁ」

その後数十分。今一度起こされるまで夢に浸りましたとさ。


Avvelenamento di
colore primario

(寝過ぎです)




あきゅろす。
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