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眠れない夜には(射手) *




“眠れない”

電話越しに聞こえる、彼女のたったその一言だけで僕の足は動いていた





―ピンポーン


「先輩ー!愛しの木ノ瀬梓が来ましたよー!」

そうやって あどけてみせると、先輩は真っ赤になって俯いてしまう


やっぱり可愛いな




「先輩が眠れないって言ってたんで、僕の事を見て少しでも安心してもらおうと思ったんですけど・・・」



もう効果は抜群らしいですね、


だって先輩の顔がさっきの電話のときよりも元気になったような気がします




「今度から眠れない時があったら僕に言ってください。すぐに駆けつけますから」



じゃあ今度からは梓君にお願いしようかなー?

なんて、先輩がニコニコと笑うんですから僕の心臓はいつもドキドキ言ってるんですよ




「はい、ぜひそうしてください。先輩に頼られるのは僕好きなんで」


先輩が笑って“ありがとう”と言った



あぁ、この笑顔だ

この笑顔が見たいから・・・なんて、よほど僕の思いは重症なんだと思う



でもそんなこと考えてる余裕が無いほど、先輩に惚れてるんですよ










眠れない夜には

(こんなにも心が揺さぶられる、僕を恋の病にかけさせられるのは先輩だけです)
(だから先輩、これからは僕にドキドキしてくれるように頑張るので・・・覚悟しておいてくださいね?)





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