戯言
四季
二人を迎える春の風
優しく手招きしてる
「いらっしゃい、ご機嫌いかが？」
目を閉じて風を感じる
さらさらと流れるように
花を揺らしながら
暖かい風が吹く
二人を包む夏の風
やわらかくそっと包み込む
「元気みたいでなによりよ」
上を向けば明るい光
眩しく照らす太陽と
小麦色に焼ける肌
涼しい風が吹く
二人の間に秋の風
少しだけ冷たく感じた
「最近調子はどうなの」
風情あるお月様を
見上げて歩く夜の道
寒空にひらりひらり
木葉まう風が吹く
二人寄り添う冬の風
自然と手と手が繋がる
「上手くいったかしら」
冷たく冷えた体と
白く白く吐き出す息
寒さ故温もり求める
二人近づける風が吹く
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