パラレル
小話1
会話文のみ、童話ぱら(突発)
「よし、ツナ!」
「なんだよ、リボーン・・・・・」
「お前は今日からシンデレラになれ」
「・・・・・・やだよ。疲れてんだから、俺」
「俺は暇なんだよ、先生に逆らうな」
「はぁ!?」
「さぁ、シンデレラ、死ぬ気で虐められろよ」
「・・・・・・話しを・・・・話しを聞いてよ、リボーンさん」
「リボーン様じゃなく『お義母様』だぞ、シンデレラ」
「(リボーン様なんて言ってない)えっ、お前、そっちなの?!」
「もちろんだぞ。思う存分、ツナをねっちょり虐め倒し、俺の下で喘がせてやる」
「いやだぁぁぁぁ(泣)!!」
「泣く程嬉しいのかツナ。俺もよだれが出る程楽しみだな」
「うわぁぁ近付くなぁぁぁ!!!」
「義理の親子の禁断の情事・・・・・まあ、王道だな」
「わぁぁぁぁぁあ(何も聞こえない何も聞こえない)」
「ちなみに王子様との一人二役ダゾ☆」
お願い、早く来て魔法使い!!!
(ほんとは誰でもいいから!!!!)
「なんか、ツナの悲鳴が聞こえなかったか?コラ」
「とりあえず、様子見に行きますか、先輩」
「先輩じゃなく、今はお姉様だぞ、コラ」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・おね「やっぱヤメロ、鳥肌が立ったぞパシリ、殴らせろ」パシリじゃない(サンドバックでもない!!!!!)」
お願い、早く来てシンデレラ!!!
(ていうか、先輩達に神様どうか天罰を!!!)
『貴方は、なんてずるい』
(?←にょつな←骸)
「好きなの、彼が」
飲んでいたココアが甘ったるく口の中に広がり、ひどく場違いな気がした。
かちり、とカップを置いて、ゆっくりと向かい合う彼女を見詰める。
琥珀色の瞳は、彼女のレモンティーを写し、揺らめいている。
「彼、ですか」
「うん。好きなの」
今度はきちんとこちらに向き、瞳は僕を捕らえている。睫毛が少し震えていたが彼女の目はしっかりとした輝きを宿していた。
その姿は、美しかった。
僕は溜め息をつき、実らない自分の片恋に自嘲した。
ああ、貴女はなんて狡い。
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