盗んだチャリで走りだせ!
青春は何もかもが実験である。(スティーブンソン)
よし、ナンパしに行こうぜトシ!エンジョイ青春!(日向葉月)
行くかァァ!(土方十四郎)
malevolo!
05〜afoso!〜
「あ゙ぁーあぢいぃぃ!ちょ、トシうちわ」
「あ?ほらよ」
「ちっげぇよ、扇げって意味だよ」
「どんだけ俺様なのお前ェェ!」
「ったくこのクズが…もういい、アイス買ってくる」
「何あいつ、何か俺に恨みでもあんの?」
「まったく土方は…葉月さんのためにも死ぬべきでさァ」
「総悟ォォ!!」
ここ数日、日本は猛暑が続いていた。
能天気な葉月でも暑さには勝てず、いつになくテンションが低い。
特に今日の暑さは半端なく、葉月からは不機嫌オーラがだだ漏れだ。(それが土方に八つ当たりという行動に繋がる)
「おばちゃーん、スイカバー1つ」
「あいよー」
暑さしのぎの為に、葉月は購買でアイスを買う。
「あー冷たー…生き返るわ…」
早速アイスを口に入れ、その冷たさを堪能する。
「つーか教室にもクーラーくらい付けろよなぁ…それかせめて扇風「葉月ーっ!」ブフォッ!!」
葉月がブツブツ呟いていると、後ろから誰かに抱き着かれた。(タックルとも言う)
葉月は抱き着かれた拍子に倒れた。
「いってぇ…んだよ、どうした神楽」
抱き着いた犯人は、Z組の仲間である神楽だった。
「なかなかいいモン食べてるアルな!私にもちょーだいヨ」
「それより早くそこ退こうか」
因みに現在、葉月の上に神楽が馬乗りしている状態である。
それにもかかわらずキョトンとしながら葉月を見る神楽。
「まったく、攻められるのは好きじゃないんだけどな…そんなに俺とシたいなら保健室に「違うだろォォ!!何でアンタはいつもそう下に走るの!?」
「あ、新八いたの」
「何、何でこんなにイラっとするの」
どうやら神楽と新八は本日日直で、職員室から帰るところのようだ。
「葉月ー、アイス」
「ばっかお前、これアイスだぞ?ジュースじゃあるめぇし…俺の唾液べとべとだぞ」
いくら神楽といえど、自分の食べかけのアイスをあげるのは気が引ける。
だが神楽にとってそんな事はどうでもいいらしい。
「葉月のなら全然いいアルッ!」
そう神楽は無邪気に言い放った。
「・・・(くそ、今のは反則だろ…)し、仕方ねぇな…俺が購買で新しいヤツ買ってやるよ」
「さっきと態度が違うんですけど。てゆうか何で照れてんですか」
「あん?いや、やっぱり神楽って可愛いよね。妹にしたい」
「犯罪だけは起こさないで下さいよ…」
「それより神楽、購買行くぞー…って神楽どこいっ「姉御!葉月がアイス奢ってくれるらしいですぜ!」…はぁ!?何言ってんの神楽ァァ!」
いつの間にか神楽の横には妙の姿がある。
「まぁ、ホント?それじゃあ私はハーゲンダッツでいいわ」
「誰がお前のも奢るなんて言っ「あ゙ぁ?何か言ったかゴラァ」言ってません」
妙の後ろに般若が見える。
「つーかハーゲン購買にねぇんだけ「コンビニならあるだろ?」…行ってきます…」
「あぁ、もし少しでも溶けてたら…どうなるか分かってるわよね?」
クスッと笑う妙。―――の後ろには般若。
「…急いで買ってきます」
少年達よ、盗んだチャリで走りだせ!
※良い子はマネしないでね!
「くそッ!何でこんな暑い中チャリ漕がなきゃならねぇんだよ!」
「つーかそれ俺のチャリィィ!!」(土方)
afoso(アフォーゾ):イタリア語
意:蒸し暑い、うだるような
因みに権力(?)の強さはこんな感じ
新八とか<土方<<銀八≒総悟<<<葉月<<<<<妙
080727
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