オトナの階段を上れ!
我らは成功によってよりも、失敗によってこそ多くの知恵を学ぶ。(スマイルズ)
失敗は成功のもとってよく言うしな。(日向葉月)
初めてマトモな事言ったな…(坂田銀八)
malevolo!
04〜sadico!〜
ガラッ
「失礼しま〜す…って銀八いねぇじゃねーかよちくしょう」
日直だった葉月は、日誌を届けに国語準備室へとやって来ていた。
しかし部屋の主は見当たらない。
「んだよ〜折角持ってきてやったのによう…にしても汚ぇ机だなオイ」
銀八の机はプリントやらジャンプやらでいっぱいになっている。(何で教師の机にジャンプがあるんだ)
葉月は銀八の机を物色し始める。
「…こ、これは…」
葉月が手にしたものは、イヤンバカンなオーラを醸し出す大人の絵本…ぶっちゃけエロ本である。
「ぎゃはは!アイツ何エロ本なんか持ってきてんの?思春期かよ!」
葉月は机をバンバン叩いて笑う。
しかもよく見るとそのエロ本には“SM特集”と書いてある。
これは見るしかねぇだろ、と言わんばかりに葉月はページをめくる。
ガラッ
「…あれ、葉月…何でここにいんだ?」
部屋の主がようやく帰ってきたらしい。
銀八は下を向いている葉月に声を掛ける。
「お前ドコにいたんだよ〜俺様がわざわざ日誌持ってきてやったってのによう」
「俺お前の友達?教師に向かってその態度って…て、お前何してんのォォ!?」
銀八は葉月が読んでいる本に気付く。
「何って…俺的にはお前の方が何してんだって感じだわ。こんなモン持ち込んでよぉ」
「いやいやいや違うよ?それはアレ…ジャンプと間違えた」
「今週号ならここにあるけど?ってゆうかどうやったらジャンプと間違えるんだよ」
葉月はニヤリと勝ち誇った笑みを浮かべる。
銀八は言葉も出ない。
「ま、別にいいけど。それよりさ…このページのこのコ可愛いな。乳もあるし…何よりこの鞭でぶっ叩かれて泣いて…いや鳴いてる顔がイイ。何かグッとくるモンがあるな」
「だよな、俺もそう思…って違ぇよ!流されるな俺」
何生徒とエロ話してんだ、俺は教師だと冷静になる銀八。
「…つーかアレだな、やっぱり一本鞭もいいな」
「…は?」
銀八は突然の葉月の言葉に戸惑う。
「俺バラ鞭しか持ってねぇんだよなぁ…」
「・・・」
「やっぱあん時欲張ってバラ鞭なんて買わなきゃ良かったなぁ…一本鞭の方がなんやかんやで痛そうだし」
「…あの、葉月君?」
「あのバラ鞭使いにくくてしゃーないんだよな…うああ今無性に一本鞭が欲しくなってきた!」
「えっとさ、」
「問題は金か…鞭って高いんだよな…バイトか、バイトしかないのか?」
「おいい!聞いてる!?」
「よし、バイトしよっ!そうとなれば長谷川さんに求人誌借りねぇと…じゃな銀八!」
「えぇぇ!?ちょっ、」
ガラガラッバタンッ!
「あいつ、ホントに高3?」
sadico(サーディコ):イタリア語
意:サディスト
マニアックな話ですみません(←…
080725
←→
[戻る]
無料HPエムペ!