誰か僕に頭痛薬を下さい!
「えっと…名前、聞いてもいいですか?」
「日向葉月、ピチピチの17歳…好きな事は、キレイなオネーサンとベッドの上で戯れる事です…あとそれから、」
「もういいです」
malevolo!
11〜cefalea!〜
布団から出て、俺は居間…というかオフィス?のような部屋に案内され、ソファーに座っている。
俺の目の前にはさっきの3人…新八、神楽、そして銀…さん…が座っている。
「葉月さんは僕らの事を知っているようですが…とりあえず、何があったのか聞いてもいいですか?」
「…暗黒物質を無理矢理食わされてマンホールに落ちたら此処にいた。ホント訳分かんないよな」
「アンタの言ってる事の方が訳分かんねぇよ!もう少し分かりやすく説明できないんですか」
「ちっ、めんどくせぇな眼鏡のくせに」
「ちょっとォォ!?僕ら初対面ですよね!?」
…何が、初対面だよ。
「…志村新八、ツッコミスト。廃れた道場の復興を目指して姉の妙と共に日々頑張っている。アイドルのお通ちゃんが大好きで、お通ちゃん親衛隊長を勤めている…どうよ、違うか?」
「な…何で、」
初対面なんかじゃ、ないんだ。
俺はお前の事くらいよく知ってる。(なんかこの表現気持ち悪いな)
「…もしかしてストーカー…!?」
「違ぇよ。ゴリラと一緒にすんな」
どうして、分かってくれないんだ。
「葉月は天人アルか?」
突然、俺と新八のやりとりを聞いていた神楽が尋ねた。
「いや、普通に人間だけど…つーか、あま…んと?何それ」
「え…!?天人を知らないんですか?」
「え、うん。何それ?」
そんなの、聞いた事ねぇ。
「天人っつーのは早い話、人間じゃねぇ奴等の事だな。街にいなかったか?」
俺の問いに、銀さんが答える。
「!もしかして、喋る犬とかの事か?」
「そー」
あの犬やタコは天人っていうんだ…
そんなもの、俺のいたところにはない。
やっぱりここは、俺のいた世界じゃないんだ…
じゃあ、こいつらも…
「んじゃ、そろそろ本題に入るか。…何で俺らの事知ってた?」
途端、銀さんが真剣な目をする。
それが何故か凄く怖くて、俺は目を背けた。
「…信じて、もらえればいいけど…俺、多分この世界の人間じゃ、ないんだよね」
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