「で、話しって何?シカマル」
真っ青な空には雲が泳いでなくて、嘘をつくな!めんどくさがるな!って言ってるみたいだ。
「…言ったら、未雨と幼なじみという縁が無くなっちまうかもしれねーけど…聞いてほしい」
「うん…」
「未雨のことが…ずっと、ずっと、ずっと好きだ」
◇◇◇
「え、?」
「だから!俺は未雨のことが好きだ!」
なんで、今になって言うの?
じゃあ、両想いだったの?私達。
私に少しの勇気がありさえすれば、私はシカマルの隣にいれたの?
「…未雨」
「す、き!!大好きなの!
……シカマルのことが大好きなの、私!!」
涙が溢れる。
だって、だって、もう過去にしなきゃだから…
「…未雨」
「シカマルと付き合えってばよ!…未雨」
「…ナルト」
何時から聞いてたの?
ナルトは辛そうに私に微笑む。
「俺ってば、##name1##に幸せになって欲しい!んで、何時だって笑ってて欲しいんだってばよ!」
「ナルト…悪ぃ」
「ナルト…」
「いいんだ、だってシカマルも未雨も俺の大切な“仲間”なんだからな!
……じゃあ、俺ってばもう行くってばよ!」
ナルトの立ってた後を見つめる。ありがとう、ナルト……
私なんかを好きになってくれてありがとう。
「未雨」
「シカマル」
もう、馬鹿な後悔はしない。
大きな痛みと、大きな優しさによって気づけた。
「愛してる…未雨」
「私も…シカマル」
一方、物陰で一部始終を見ていたカカシ。
(ナルト……一楽くらい奢ってやるか)
(あれ?カカシ先生?)
(よぉーナルト、どうだ?一楽一緒に行くか?)
(……いや、止めとくってば)
(………傷は深いか)
|