大好きな空が見える特等席。 シカマルの隣には必ず私がいる。恋人という関係はない、俗にいう“幼なじみ”というもの。 いつの日か私のシカマルへの想いは変わり始めた。…でも、今までの関係を壊しちゃいそうで。 臆病者の私は、どんどんシカマルとの関係が変になっちゃって… 「……いや、だな」 「どうしたの?」 「うわぁ!!」 返ってくる筈のない独り言に返ってきた言葉。振り向けば幼なじみのいのがいた。 「どうしたの、最近未雨元気ないじゃない」 「いの…」 「どうしたのよ?ι」 久しぶりにいのの声を聞いたら涙が出てきて、それを見られたくなくて思わず抱きついてしまった。 思ったよりも強く抱きしめてたみたいで軽く背中を叩かれそっと離される。 「ぅわ、ほ、本当にどうしたのよ?」 「私ね、実は… 」 「え?」 「 なの……///」 「はっきり言いなさいよ!聞こえないわよ」 「シカマルのこと好きなの!!///」 ………… 「そんなの私、気づいてたわよ?」 「え、」 酷く驚いたようにわたわたとしながら顔を真っ赤に染める未雨。 「まぁ、シカマルはあの性格だからどうなのかよく分かんないけどねι」 「はは……」 苦笑いした未雨。 しかし、未雨の笑顔はだんだんと消えていく。 「でもね、私…今のシカマルとの関係壊したくないの…」 「……」 訴えてくる未雨にどんな答えをすればいいのか…未雨の恋のアドバイスは難しいすぎる…… 未雨には悪いけど適当な相槌をしてしまったいのとは、日が沈むまで語った。 |