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あれだけ書いたのになぜに赤点



…なぜにこんな結果なのか
目の前の答案用紙を睨み付ける
見るのではなく、睨む
睨んでも睨んでも、結果は変わらない
…なぜに?




「阿良々木、どうだった」

答案用紙を片手に寄ってくる冬獅郎
朝の挨拶はとっくに済ませてある

「………冬獅郎」
「…なんだ?」
「僕には、彼女がいるんだ」

髪はこの間切ったらしくて
メールで画像だけ送ってもらったんだが
そりゃもう可愛かったさ
沈黙の令嬢と呼ばれる程だし(僕が呼んでいる)

「なんだ、自慢か?」
「お前にこんな自慢しても面白くともなんともないだろ」

僕が通っているこの学校は護廷高校
某県の進学校第二位である
そして僕の彼女、戦場ヶ原は直江津高校
屈指の神学校であり、全国模試一位のヤツがいる
神学校第一位へ通っている
つまりは遠距離恋愛であり
会える時間も少ないわけで

「この補習の日に会う約束だったのに…!」
「…そりゃあ」

残念なこった
ぽむ、と肩を叩かれた
ちらっと見えた冬獅郎の点数
…殴りてえ!!


馬鹿に福音を


(戦場ヶ原に殺られる…)







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