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「神原ー
どうしたー?」
「臨也さん!」

1-4組の教室のドアをこんこん叩く
そー言えばここはドタチンが担任だったっけ
ドタチンなー
ただの近所のにーさんだったのに
高校教師なんかになっちゃって
あ、そういえばここは杏里ちゃんもいるんだったか
元気してるかな、あのコ

「私があった人物の仲で一番悪質で卑劣で陰険な折原臨也先輩ではないか!
そうか!紀田君から事情を聞いてダラダラと歩きながら来てくださったのだな!
感涙に値する!No thank you!感謝の念でいっぱいだぞ!」
「それ実は全く褒めてません」

むしろ罵倒してます抜刀してます
俺単刀直入に一刀両断された

「で、どうしたの?」
「実はな実はな実はな先輩!
いま私はとても仲が良い友達がいるのだが!」
「………あー、あの転校生?」
「忍野扇ちゃんと言うのだが!
その子がその子がとっっっても話が合ってな!
いま、イザラギラギイザ議論をしていたのだ!」
「………なに?なにイザって?」
「イザラギラギイザだ!」
「なにそれ、早口言葉?」

東京特許許可局局長急遽今日許可却下
さあ三回言ってみよう

「先輩がたの掛け合いは私に萌えを与えてくれる…!
今日のから揚げとオムライスなんてのは最高だったな!」
「やめてくれるかな!?」

なんで何でもそこに結びつけるの!
ケチャップが赤い糸だったって言うのか!?

「はいはいそれでなに」
「臨也先輩は受けか?攻めか?」
「それ本人に聞く!?」

来なきゃ良かった
こうなることは目に見えていたはずなのに!
どうして来たんだ俺!

「私的には受けなんだが」
「どうして!?」
「でも背的には阿良々木先輩が受けかなーとも」
「身長のことは言ってやるな気にしてるらしいから!」
「ほらその気の使い方がまた…」
「お前もう帰れ!」

帰れ本当!野生に!本能の国に!

「なぜそこまで頑なに…まったく
そんなに了見が狭いと、情報屋なんて無理だと思うが」
「そんな情報欲しくもないわ」
「とか言いつつこの間
'阿良々木くんのじゃが全部食べちゃったどうしよう嫌われた?'
なーんて相談してきた癖に」
「やめろ俺の黒歴史!」

そんなの俺じゃない!
やめろ!見るな!
俺をお前等と同じにするな!

「あの相談は萌えポイントだった…」
「くそおお恨むぞ俺!」
「リバも有りかと」
「さようなら」
「はいストップ」
「なにこの子超力強い!」

手首みしみしいってる!
やばいやばいやばい!

「もう少しお話しようではないか」
「いややめておこうではないか」
「またまたー」
「あははははは…あ」
「?」

きょと、と見てくる神原

「そう言えばさ、彼がさ」
「彼?」
「阿良々木くん
彼、納豆が嫌らしいから
見るのも駄目っぽいし、それ広めといて」
「………ぴこーん」


なんだ?
擬音語?

「萌えポイントアップ」
「なぜ!?」
「恋人のための影なる努力
ポイント大幅アップ宣言だな!」
「うわああああああ!!」


俺、世界新記録より速く走ったかも
というか俺、攻めだから!




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