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「あ、紀田くんじゃん
おーい」
「お、りはらセンパイ…」
「やだなあ臨也でいいって」

てくてくてく
彼と一通り雑談してその後
後輩、紀田正臣くんを発見
相変わらず元気そうだねえ
のびのびしてるよ

「な、なんすか」
「なんでそんな身構えるかなー
ほらリラックスリラックス」

どうしてここまで固まるのか
わからなくもない
ただ、一昔ほど前に万引きを無理強いさせて
それを優等生である所の俺が通報したってだけ
交番連れて行かれてたなー紀田くん
どんな体験したのかな?
まあ、それから彼は俺が大嫌いになったわけ
なんだでろーねー?
このこ、阿良々木くんは大好きなのに

「偶然会っただけだよ」
「…なら、いいすけど
帝人ならいませんよ
食堂に行ってますから」
「うっそーマジで?
今までいたのになー
気づかなかった」

挨拶してくれれば良いのに
まあ、帝人君だし良いけど

「というか俺が帝人君狙いみたいな言い方やめてよー」
「実際そうでしょ」
「んー微妙?」

1割3分8厘って感じかな

「帝人くんねー
よくわかんないからな」
「…そっすか?わかりやすいと思いますけど」
「んー、なんか、裏がありそう?
いやむしろ、表が裏で、裏が表って感じ」
「はい?」
「はい」
「………あんたと会話すんのは、疲れる………」
「そんな連れないこと言わない」

その点紀田君は素直だなー
うん、良い感じだ

「あ、そう言えば」
「?」
「神原駿河が折原先輩を捜してましたよ」
「んーんーんーきーこえーないなあー
神原が誰をさがしてるってえー?」
「…神原が臨也先輩を捜してましたよ………」
「はいどーもー
ありがとねー
甘楽ちゃんうれちー」
「黙れ潰すぞ」
「きゃあこわーい
じゃあ神原ちゃんに会ってくるよー」
「そすか、じゃあ」

「あ!」

「…?」

紀田君が不思議そうな顔をする

「そういえばさ、阿良々木くんは」
「暦さんはっ!!??」

ずずい、と寄ってくる彼
おーおーおー彼に懐いちゃって
紹介してあげたのは誰だったかなー

「臨也先輩ッ暦さんがなんてっ!?」
「あーうん…
彼さー納豆が嫌らしいから
それだけ皆に伝えておいて」
「…納豆、すか」
「うん
臭いも全面的にだめっぽいから」
「わかりました、ではー」

ぱぱぱーと聞くだけ聞いて行ってしまう
まったく…
かーわいーいなー



INTO





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