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男だらけのクリスマス




「ユウー!いえー!ユウだあー!」
「ん…ナツ」

がばーんと抱きつくナツ
やああ羨ましいっ
そして憎いわナツ!
というかグレイとハッピーはどうしたの

「ハッピーがいるから大丈夫だーって」
「そう…かしらねえ」
「そうだよ、大丈夫だよ」
「ですよねえ!」
「お前俺とユウで色々違くね?」
「は?何が?」

アンタとユウさんを比べること自体論外でしょ?
性格とか容姿とか声とかね!

「はあ?じゃあ俺も態度変える〜
お前誰だ?初めて見るけど」
「なんでグレイへの態度なの!?

「…グレイ?」

ユウさんが呟く
あ、そーか
あんまりギルドにいなかったって言ったっけ
(移動時間が長すぎて)
知らないわよね、あんな変態

「グレイって言うのは」
「ふるばすたー?」
「へ?」
「グレイ・フルバスターだよね?」

きょとん、とした顔で言うユウさん
な、なんでこんな可愛いかなっ
ていうかなんで知ってるの?

「ユウ、なんでアイツなんか知ってんだよ」
「なんでって…同じギルドじゃないか」
「じゃあミラの全部の名前言ってみろよ」

ミラさんの全部の名前って何よ
ジェーンの部分を言えってこと?
そのぐらい言える…

「………」
「言えないんかいっ!!」
「ほらーおかしいだろ?ほら、吐けぇ!」
「いやそれは無理かな…」
「いやいやでもなんでグレイだけっ!
グレイだけ知ってるんですか?」
「うー…ん
なんでって
そんな大層な理由じゃないよ」

なんとなく気になる
とか言われたらどうしよう!
それって…それってアレじゃない!
だめ!絶対駄目!

「同じような魔法使うから」
「…はえ」

あー…
…あー…
良かった
普通の理由だ
そりゃああたしも、同じ星霊魔道士がいたら気になるだろうし

「ユウさんの魔法…って、地面系ですか?」
「んー…まあそうだけど…
ちょっと違う…かな?」
「ユウの魔法はなーグレイなんてなあ、足下にも及ばねーんだぜ!?
超強ぇーの!」
「へええ!凄い!何の魔法ですか!」
「ていうかソレきくより、理由きこうぜ!」
「待って私からきくのー!」

「え、えと…」

「いーじゃないナツはユウさんと仲良いんだからー!」
「当たり前だろ!?何年の付き合いだと思ってんだよ」
「私だって知りたいのよー!」
「お前が知ってどーすんだよ!」
「私が嬉しい」
「絶対ェ邪魔する!」

「あのさー…君らさー…」
「ほっとけよアイツらなんてよ」
「…あ、えと、グレイくん?」
「くん要らねえ」
「そう?じゃあ僕もユウでいーよ」
「ん」

「ていうか理由なんてききにくいでしょお!?」
「なんでだよ知りたいんだろ!?」
「知りたいけど、重い理由だったら嫌じゃない!」
「重い理由だあ!大丈夫だっての!」

「仲良いよねー…二人は」
「アイツらはな」
「グレイ混ざってくれば?」
「いやだ。てか、ルーシィに便乗するけどよ
なんの魔法使うんだ?」
「あれ、いつからいたの」
「結構前」
「そう
うんと
えーっと
造形魔法だけど…」
「ああ、俺と同じか」
「あ、氷じゃないよ」
「じゃあなんだ?」
「……うー…ん」

「…あれ!?グレイ!」
「うお!なんで!?」

なんでグレイがここに!
寝てたじゃない!別室で!
起きて来ちゃったの!?

「よおお二人さん
仲が良いことで」
「ほんとー…グレイの言う通りだね」
「言う通りってなにー!?
グレイあんた何言ったの!」
「てか呼び捨て!?なんでだよ!」

「落ち着けお前ら
ユウが耳塞いでるぞ」

「「落ち着けるかあ!!」」







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