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桜がちらちら咲き始めた春の銀魂高校。
今年の1年は、荒れた奴が入ってくるらしい。不穏な噂を聞きながら、完全に他人事だと思ってた俺はその時はまだ暢気にジャンプを読みふけっていた。






「…あ?よく聞こえませんでしたよバカ校長」
「じゃからのー、君には1年を担当してもらう方向でいくから。アレっ今君バカって言わなかった?ねぇ」

よりによって1年坊かよ…。薄紫色の校長に青筋が浮いてるのは無視して、嫌な予感しかしない俺は一気に憂鬱になった。



「で、ここから本題じゃ。心して聞くんじゃぞ」
「お、おう…」
「高杉晋助には、気をつけるのじゃ」
「高杉?」

腕を組み、沈黙を守っていた教頭が口を開いた。

「高杉って、あの高杉ですか校長」
「そうじゃ、その高杉じゃ」
「イヤどの高杉だよ」



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