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NOVEL!
ヤツアタリ(γバジ)
暴力あり。


鮮血が滴り落ちる。

バジルは肩で息をした。


後ろ手で縛られていて、ついでに猿轡も噛まされて。

おまけに首枷までついている。

何度も何度も殴られて、バジルの意識はゴチャゴチャだった。

「ぅ・・・ぅう・・・。」

様々な所が痛い。痣は傷は数え切れないほどだろう。

バジルは目の前に立っている男・・・γを睨んだ。

「なんだその目は。」

抗議したくとも、口がきけない。それを外したくても、手が自由でない。

尤も、手が自由ならとっくに逃げているが。

「なん何だ・・・ッ!」

ドガっ

また殴られる。続いて腹を蹴られた。

「ウ・・・ッゥ!」

口の端からは幾つも、血の流れた跡がある。

そして、また新たに一筋の赤い線が引かれた。

猿轡の布に、赤いシミが増える。


いきなり、猿轡が外された。と思ったら、今度は別の布で目元を覆われる。

「もうやめてください!」

「どうして・・・俺があいつに・・・串刺しなんて・・・お陰で俺は・・・。」

ブツブツと呟くγにバジルは叫んだ。

「やめてください!!」

首をブンブンと振って力の限り抵抗をする。

「うるせぇ・・・。」

布を結び終わるとγはまた拳をバジルに叩きつけた。

「・・・・・・ッ!」

支えきれなくて、体が床に崩れる。

血の点がまた、飛び散った。

「はぁ・・・がはッ・・・ぅ!」

首枷の先の鎖を持たれ、バジルは顔を上げざるを得なくなった。

「ぅ・・・ぅう・・・。」

バジルは呻くことしかできない。

突如、γが尋ねた。

「お前、ファーストキスはもう終わったか?」

・・・?

「答えろ!」

γはしゃがみ、バジルの顎を掴み、上を向かせる。

「答える義理は・・・ありませんね。」

γの眉がピクリと動いた。

「んん・・・ふぅ・・・ッ!」

抵抗する間もなく、唇を奪われた。というよりも、唇を噛みつかれた。

苦しい・・・辛い・・・。

バジルの頬に涙が伝った。

それ以上に・・・

これがファーストキスだということが・・・

悲しくて、悔しい・・・。





ようやく、口が自由になった。

「はぁ・・・はぁ・・・ッ!」

グッと鎖を引かれ、バジルは咳き込む。

「ゲホッ・・・」

「苦しいか?」

γが顔を近づけたのを感じた。

眼隠しの布をさっと外す。

涙がたくさん溜まった大きな瞳が現れた。

「だが、その顔が俺を誘ってるってこと・・・。」

お前は気づいていないんだろうな。

その表情が、俺のS気性を煽っているってことも。


不幸だな。

γは口元に笑みを浮かべ・・・。

再びバジルに暴行を加えた。



















☆★☆

γバジ第二弾!
やっぱSMプレイ好きです

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あきゅろす。
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