[携帯モード] [URL送信]

NOVEL!
大好きだから(ツナ獄)
18禁


ウィーン・・・

機械の音が、部屋のなかで小さく聞こえる。

「じゅ・・・十代目・・・。」

獄寺はツナを見つめた。

「獄寺君、辛い?」

ツナが獄寺と視線を合わせるため、しゃがんだ。

獄寺の体は小刻みに震えている。

怖さのためではなく、獄寺のナカにある玩具のため。

リモコンはツナの手におさまっている。

「十代目・・・お願いします。」

「どうしようかな・・・。」

ツナが獄寺の頬を撫でた。

「じゃあ、俺だけを見てるって誓える?」

少しの間が空いた。

「勿論です。」

「うそばっかり。」

玩具が勢いを増した。

「ううぅァああアッ!!」

体を転がして喘ぐ獄寺にツナはクスッと笑った。

「だって獄寺君、山本とあんなに楽しそうに話してたじゃん。」

「ちが・・・あれは・・・ッ。」

昨日ツナは、山本と獄寺が一緒に帰っているところを偶然目撃した。

ツナには先に帰っていてほしい、と山本に云われ、一人で帰っているときだった。

「いつもいつも、『十代目!』て言ってくるくせに・・・。本当は山本のほうが大事なんでしょ?」

「ちがいま・・・ぅ・・・や・・・ぁあン!」

「俺の眼を見て言って!」

ツナが声を荒げる。獄寺がうるんだ眼を向け、口を開いた。

「あ・・・あいつに・・・ァぅ・・・べ・・・んきょう・・・ぅう教えて・・・て・・・。」

「本当?」

目を覗くと、獄寺はコクンと頷いた。

「ひどいことして悪かったよ、獄寺君。」

そして、ツナはにっこり笑った。

「だから俺、お詫びするね。」

そして、彼の指は、リモコンへと伸びた。



















「うわァアアあああああッ!!!」
























リモコンのメーターは最大を差していたという。

☆★☆

黒ツナ大好きです!

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!