NOVEL!
捕虜(百バジ)
18禁
バジルの視界は全て遮られている。
その眼隠しを取ることができないように、手を後ろ手で戒められている。
そのことを抗議できないように、ご丁寧に布まで噛まされていた。
彼はその真っ暗な世界にそろそろ慣れてきた。
もう何時間になるだろうか。Wのような形で足を曲げさせられ、その状態で。
当然、手足は痺れてくるし、体もだるくなってきている。
だが、どのくらいの時間が経ったのかわからなく、飲まず食わずのほうが辛かった。
唾をのむこともできず、喉がすっかり乾燥してしまっている。
そして、自分のナカにある、この異物感。
気絶している間にいつの間にか入れられていたようなのだ。
ガチャ
扉が開き、誰かが入ってくる気配を感じた。
バジルはハッと顔をあげる。
「やぁ、気分はどうだい?」
先ほどから何度も聞いているこの声。
ミルフィオーレファミリーのトップのこの男。
「やっぱり、その体勢辛い?でも君が悪いんだよ。僕たちのアジトにスパイなんかしに来るから。」
そう、バジルは敵であるこのファミリーにスパイとしてもぐりこんでいたところを、運悪くこの男に見つかってしまったのだ。
「今はもう捕らわれの身だ。かわいそうにね。」
彼はしゃがむと、バジルの猿轡を外した。
だが、目隠しまでは外してもらえない。
「悪いけど、交渉の道具にさせてもらうから。それまでどんなことをしても、抵抗しないでね。」
そして、にっこりと笑ったのがわかった。
「抵抗したら、どうなっても知らないから。」
カチンと硬い音がした。
スイッチか・・・?と疑問を抱いた瞬間。
ウィーン・・・
「うッ・・・ァあああああッ!!!!」
ナカのモノが細かく振動し、手当たりしだいにバジルを刺激する。
「あッ・・・ァぁ・・・ああァッ!!」
「こういうことになるから。抵抗しないでね。」
バジルはガクガクと頷いた。彼・・・百蘭は嬉しそうに笑うとスイッチをオフにする。
バジルは大きく息を吸っては吐き、喘ぐ。
「じゃあ、僕の遊び相手になってくれる?」
彼の手がそっとバジルの頬に触れた。
ビクッと反応する彼をみて、百蘭はクスッと笑った。
「感じてるの?」
バジルは首を振った。
「いいえ・・・。」
彼の手はいやらしく、顔の輪郭をなぞると、下へとおりてゆく。
やがて首までくると、彼が着ている服のボタンを外し始めた。
バジルの胸が露わになると、彼はそこに顔を沈めた。
不意に、鋭い痛みがバジルを襲う。
「うっ・・・くゥうッ!」
チュウ・・・と吸われている音と痛みで、バジルの意識は混濁してきた。
何秒かして、その行為は停止された。くっきりと跡が残っているんだろうな、とぼんやり考えていると、今度は急に息ができなくなった。
「ンン・・・ぅ・・・ふ・・・ッ!」
苦しい。
接吻をされたと悟るまでにはそう時間はかからなかった。
彼は酸欠に顔を顰めながら必死で息を吸おうと試みた。
が、それがいけなかった。
百蘭はバジルから唇を離し、彼の顎を掴む。
「今、明らかに抵抗したよね。」
「い・・・いいえ・・・。そんなつもりは・・・。」
次に起きることを予想し、バジルの声は自然と震えてしまう。
「んじゃ、お仕置きターイム!」
彼は楽しそうに言った。
その直後、カチンという音を聞いた気がする。
「うぁッぁああああッ・・・ァああッ!!」
彼は声限りに叫んだ。
眼隠しをされているため、感じる刺激はより大きくなる。
「やめてほしい?」
十分くらいたって、百蘭が訪ねた。
バジルは必死に頷く。
「もう抵抗しない?」
彼は何度も何度も頷いた。
「じゃあ、あと1分、声を上げないでいられたら止めてあげるね。」
―無理だ―
「無・・・無理で・・・ぅッ・・・。」
涙で湿った布が、バジルの目から取り去られた。
尚も、バジルの目からは涙が落ち続ける。
バジルが泣きながら声をこらえてるのをみて、百蘭は楽しそうに言った。
「そういう姿って、誘っているようにしか見えないんだよね。」
カチン。
待っていた音が聞こえた。
バジルのナカのものは、直に動きを止める。
「ハァッァッハァッ・・・。」
バジルは激しく喘ぐ。
そして、意識が飛びそうになった。
それを、百蘭が彼の髪を掴んでさせない。
「気絶なんてさせないから。」
「ぅ・・・ッ・・・。」
百蘭がやさしくバジルの涙を拭う。
「涙が似合うなんて・・・。」
もっと虐めたくなるだけじゃない・・・。
☆★☆☆
百蘭は絶対攻めだよなぁ・・・と思って書きました!
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!