白く陰る
『愛してる』
たとえ、その言葉自体に愛がなかったとしても、その時だけは僕を見てくれる。
他人からしたらほんの些細なことかもしれない。
でも、僕にとっては貴方が僕だけを見てくれることが生きる意味だから。
たとえ、その言葉に愛がなかったとしても。
僕は後悔しません。
貴方が望むなら、命だって捧げます。
貴方が僕を望むなら、すべてを捧げましょう。
僕には、貴方が必要なんです。
すべてを捧げて、僕に何も残らなくても、貴方が傍にいてくれるだけでいいんです。
でも、知っていて下さい。
僕の心は、ずっとずっと前に貴方に捧げてしまって、空っぽだということを。
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