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愛のかたまり(小説)
『愛しさと…眠気』(テロ)

眠い…

眠い………


時刻は現在 深夜1時37分





宮城の部屋

宮城のリビング

隣には、パソコンの中の論文と格闘してる宮城本人。






やっと会えたのに

仕事で忙しいらしい。

ここは家だぞ?

家庭に仕事を持ち込むなっての。



「忍チン?…眠いなら、先ベッド行ってろ。」


俺は宮城の膝に頭を預けて、ソフェに横になっている。そんな俺が邪魔なのだろう。


「このままじゃ風邪引くぞ?第一、パソコンしづらいんだけど…?」


「………ん〜…アンタが仕事してるのが…悪いんだ…ろ」


「って言われてもなぁ。論文進めねーと後々めんどくさいんだよ。」


「…………やだ…。」


「忍チン〜〜〜〜。」



ため息をつく宮城。


そりゃぁ俺だって宮城に迷惑かけたくない。だからこそ、大人しくしてる…つもり。だけど、せっかく同じ空間にいるんだ。みすみすそばを離れたくない。
それに眠いし、動きたくないってゆーか…眠気に甘えて多少のワガママは言いたくなる。




ってゆーか…マジ眠い………


照明がまぶしい……


それからちょっと…さむい…



「忍ーーー?すぐ行くから…ホラ、起きろって。」





「うるせー……。……みやぎ、と……いっしょ…に…ねたい……んだ…よ…」







「え/// ちょ、しの…ぶ……?」






俺の膝に小さな頭を乗せてまどろむテロリスト。

いきなりの殺し文句に心があせる。

「一緒に寝たい」って…久しぶりにあった恋人にそんなこと言われたら、オジサンじゃなくてもヤラしい方向に考えるだろ、普通。



なのに当の本人は眠気に誘われているようで。



「みやぎ…………」












スゥ…スゥ………







「って寝るのかよ。…お前なぁ………(汗)」





本当に、おちおち仕事もしてられない。

まぁ〜ここまで論文進めたし、いいか。

寝ることも大事だ、大事。


はぁ〜〜〜〜……



「ったく! ホラ、ベッド行くぞ。………しょうがねぇなぁ。よっ………と。」




すっかり眠ってしまった忍を抱き上げる。

忍が起きてたら恥ずかしがって暴れて大変だが、今はこんなに大人しい。

そしてふと、[コイツ、こんなに軽いのか?]と思った。線が細いと思ってはいたが、ここまで軽いと心配になる。そして同時に、愛しさがこみ上げる。


俺が守るとか、そんな大層なことは言えないが、そばに居てやりたい…いや、俺自身がそばにいたいのかもしれない。



「って何考えてんだ俺は。…夜はおかしなこと考えるからいかんいかん。」




「…………っと。」


ベッドに移動し、忍を寝かせる。

自分はベッドに腰掛け、静かに眠る忍の顔をここぞとばかりとまじまじと眺める。


[やっぱり少し…痩せたか?]



小さな顔がより引き締まったように感じた。

1週間程全く会っていなかったし、こうやってゆっくりするのは2週間近くぶりだ。

なんだかこんな男で申し訳なってくる。



気づいたら忍の唇に、自分の唇を重ねていた。


申し訳ないと……こんな男で忍を喜ばせてやることもできないかもしれない自分なのに、手放してやることはできない。



「………………、おやすみ、忍。」












なんだか、首と肩が暖かい。

ぼんやりと意識を浮かびあげると、視界は真っ暗。

[あぁ…寝室なんだなぁ]と分かる。


そして首の下に、肩に、宮城の腕が回されていることも分かる。




それだけで……安心できる…。



寝てしまうのがもったいなかったけれど、この気持ちの良い状態で寝てしまうことが最高の贅沢な気がして、その誘惑に負けてしまう。



「………………みや………、…すき……」




それだけつぶやいて、


眠りについた。







END



<あとがき>

うわぁ〜〜〜。めちゃめちゃノリで書いてしまいました!深夜に、お酒飲みながら、一気に書いちゃった!!(笑)

だけど、たまには、まったりと・静かな宮城と忍の愛というのを書いてみたくて★

たまにはこーゆーのも良いですよね。


読んでくださってありがとうございました♪




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