愛のかたまり(小説)
「愛の才能」(エロ続編☆)《宮城バージョン》by悠紀さん
「…ん…(クチュ)ハァ…ァ……。」
柔らかなベットの上で忍が漏らす声を聞きながら、歯列をなぞり、舌先を吸い舌全体を絡め取る。
息付く暇もないほどのキスに、溢れた唾液が忍の頬を伝い始め、苦しい筈なのに決して唇を離そうとしない忍に愛おしさが増す。
ぎこちないながらも、必死でキスに答えようとする忍の舌を自分の口内に導き、舌を軽く甘噛みすれば、ビクリと忍の身体が奮えた。
そんな忍の反応にさっき床で一度抱いたばかりだというのに、再び欲が顔を出し始める。
宮城は、性急に忍を求めようとしている自分の状態にはもうとっくに気付いていた。あんな忍の本心を見せつけられてしまっては、忍を抱かずにはいられない。
渦巻く衝動に追い立てられ、自分が与えている痛みもあるだろう。けれど、それすらも全て受け止めて、自分と繋がりたいという忍に最後の理性も崩される。
キスを止めて、あごを伝う唾液をぺろりと舐め取り、ぎゅっと忍を抱きしめる。
「……忍。…もう一度、いいか……?」
甘く耳元で囁くと、その言葉の意味を理解した忍は一気に顔を紅潮させる。
「…っな!!…んなこと聞くなっっ!?/////」
「…イヤ…か?」
「…っ!!///……宮城、ズリィ……こんな状態で拒否する訳ねぇー……/////。」
そう。組み敷く忍の身体は既に反応を見せ始めていて…宮城もそれを分かっていながら、
「…言っただろ……。無理はさせたくない…。」
と、大人な言葉の裏に忍にもっと自分を求めさせたいという欲を隠す。
「…だから…っ、大丈夫だって……その分…宮城が、やさしくしてくれるんだろ……///。じゃなきゃ、許さねーからな……。」
愛しいテロリストの可愛い応戦に思わず笑みが零れ、
「あぁ…もちろんだ。」
と、答えて忍の耳を愛撫する。
淵をなぞるように舐め上げて、この先の快感を連想させるように優しく舌を差し込めば「…んっ……」と、鼻にかかった甘い声が漏れる。
もっと、その声が聞きたくて、首筋を伝う掌は忍の敏感な所にたどり着く。一度イッたばかりの身体は少しの刺激にも反応を見せ、宮城を満足させる。
そして、その手を追うように唇でもう片方の突起に触れれば、忍は軽く背中をのけ反らせ、
「…っ!!…アァッ……ハァ…。」
聞こえる声は、確実に艶を帯び初めて、宮城にもゾクリとした快感を呼び起こす。舌と指先だけで与える刺激に素直に反応する忍の身体に更なる征服欲が湧いてくる。
その波に呑まれそうになりながらも、忍に与えるこの行為が辛くならないように、最も敏感な部分への刺激は至極緩やかだ。
胸元から滑らせた手が辿り着いたソノ場所は、しっとりと濡れて包み込む宮城の掌を優しく汚す。
「…っあ!……宮城、ソコ…ゃだあ///…ハァ…ァ……///。」
軽く撫でるだけの愛撫にも関わらずトロトロと更なる欲を吐き出すソレに、羞恥の余り拒絶の言葉を吐き出す忍。
「…可愛い過ぎだ…忍……。」
与える刺激は辞めないままにキスをする。忍の唾液を絡め取るように、キスをした唇で、今度は忍自身を包み込む。
「…ぁあああっっ!!……ンッ…ッ…ハァハァ…み…やぎっ!!///…あ…ぁ…。」
高まる声を聞きながら、濡れた指先を後ろへと宛てがう、次の刺激に気付いた忍の身体が無意識にそれを避けようとするのを押さえ込み、クプリと指を侵入させる。
「…んんっ!!…ぁ、みや…ぎっ!!///……ゃめ……っ!!!(ビクンッ)」
宮城を一度受け入れたソコは柔らかく解れ、簡単に2本の指を飲み込んだ。ビクビクと奮え出す忍の身体を感じながらも、決定的な刺激は与えない。
「…ふっ……ぁ…ぁ…ああっ!…ハァ……やっ…みやっっ!!…音、たてな……でっ///(グスッ)」
前と後ろを同時に攻められる恥ずかしさに涙を浮かべる忍の表情でさえ、今はもう、宮城の欲を煽るものでしかない。溢れる忍のソレに宮城の唾液も混ざり後ろへ伝い出せば、濡れた音が聞こえ出す…。
…ぐちゅ…ぐちゅ……ズッ…クチュ。
2本の指をバラバラに動かす度に漏れる水音。それにいたたまれなくなった忍が、宮城の頭だけでも離そうとしてくる。けれど、快感に溺れた身体にはもう、力が入っていない…。
忍の指が宮城の髪を絡め取る。恥ずかしがりながらも、与えられない決定的な刺激に自然と腰が動き出したのを感じた宮城が唇を離す…
「…ぇ?…っや…ぁ…み…ゃぎっ…っ……??///」
「…忍。……どうして欲しい…?」
そう言って、忍の顔を覗き込む。
「…っ!?///。宮城…のっ、ぃ…ぢ悪っっ…!!」
クスリと笑って…
「…痛い思いをさせたくないだけだ……。」
そう言いながら中の指をやっと敏感な部分に触れさせる。
「…あっっ!!(ビクビクッ)」
「…もう、痛みだけではないようだな……。」
忍の反応を見ながら、指もズルリと引き抜く…。
「…ハッ…あっ!…ッ……、みや…ぎ……ぃ…やだっ!!…ねがっ……もっ…ほし…ぃ…ッ!!(グスッ)///」
快感に忠実になり始めた忍が素直な言葉を伝えようとしてくる。
「…分かってる。」
チュッと軽いキスをして、忍を後ろ向きにさせる。
「この方が辛くないはずだ…」
そう言って、腰を上げさせようとする宮城に、もう恥ずかしがることもなく従う忍のソコに、猛った熱を宛てがう。
…くち……クチュ…ズッ…ズッ……
「…ぁ…ああ!…はっっ!!……はぁはぁ…ハァ…ッッ!!///」
解してはいたが、質量の違うソレに快楽の狭間で忍が辛そうな声を出してくる。
「…忍…っ…、大丈夫か……??」
動きを止めた宮城に、コクコクと頭を振って答える忍。
「…ぁ、はぁはぁ…、みや…ぎっ!///…も…っ、だいじょーぶ、…だから、…は…ゃくっ!!///」
もうこれ以上は我慢出来ないという、空気を滲ませて忍が訴えてくる。
満足のいく答えを手にした宮城は一気に忍を貫いて…
「…ああああっっ!!!!/////」
その瞬間、忍は身体をのけ反らせて、中の宮城をぎゅうぎゅうと締め付ける。軽くイってしまった忍の様子を感じながら、ゆっくりと宮城が動き出せば…、
「…あっ…あっ…ぁ……くっ!…はぁ…ぁ…みや…宮城っ!!///…もっ…と…っっ!!///」
焦らされ過ぎた忍が更に強い刺激を求めてくる。
愛しい…。
こんなにも、素直に求めてくる忍の姿は初めてで、愛おしさに宮城も自分の欲望を抑えられなくなる。忍と身体を重ねる度に、いつでも別れてやるなんて言いながら、そんなことは到底出来ないであろう自分自身に気付かされる…。
忍…それでも俺は、本気でお前が別れを言い出せば、やはりそれを受け入れてしまうだろう。
自分自身の生き方と今まで作り上げて来た社会的地位や立場が邪魔をする…。けれど、その前に、俺に全力でぶつかってくるお前を全て受け止めて、俺なしではいられなくさせることなら出来る…と、テロリストの宣戦布告に改めて受けて立つ。
再び、中を締め付ける忍の動きを感じながら、宮城にも限界が訪れる…。
忍の張り詰めた前に手を伸ばせば、悲鳴に近いような声が響く。
「…み…やぎっ!!…っ…んあっ…ああっ…ひぁっ…ぃ…ぃ…、…クッ……ぁぁぁあああっ!!!」
その声を聞きながら、背中に走るぞくぞくとした感覚と共に宮城も限界を迎えた。
ぐちゅり……
忍の中から出ていく時にはもう、忍は意識を手放していて…。
背中越しに忍を抱きしめながら、
「忍、愛してる…。」
もう、届きはしないその言葉を囁いて…
この言葉がお前を縛る鎖になることを宮城は願った。
END
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