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スクランブル・マンション01
現パロ、スクランブル・マンション

いろいろムリヤリな設定がございます笑

真田主従、瀬戸内、伊達主従はそれぞれカップルで同棲してます。
6人は高級マンションの10Fに住んでいます。
10Fには広間があってそこからそれぞれの部屋につながってます。
何かと便利なのでみなさん食事はたいてい部屋から広間の机に持ってきて食べています。
他CPも出てきますがあくまでメインは小政です。


一応キャラクターは

元親 貿易会社勤務
元就 大学4回生

佐助 大学院生
幸村 大学3回生

小十郎 精神科医
政宗 大学3回生

大学生グループは同じ大学、という設定です。
その他思いついたことは後々書き足します。

拍手でぽつぽつシリーズで書いていくかもしれません。





Saturday,A.M6:45

「佐助ぇ!お館様のところへ行くぞ!」
「はいはい、でもその前に朝ごはんねー。おなかすいて途中で動けなくなっちゃうんだから」

マンションから離れたところにある信玄の道場に行くため一番に起き出したのは佐助と幸村だ。
すでに身支度を終えた佐助は器用に片手でフライパンに卵を割り入れるとレタスを千切り、カフェオレを作りながらパンをトースターに放り込むという素晴らしい同時作業で二人分の朝ご飯をこしらえる。
幸村は顔を洗って長い後ろ髪を束ね終えると、いつものように一階へ降りてポストから新聞を取って来て、広間の机に置く。

A.M 7:00

「早く用意をせんかこの遅刻魔がっ!」
「って!蹴るな蹴るな、スーツ汚れるってぇの」

部屋から蹴り出された元親は、すでに朝食を食べ始めていた二人によぅ、と挨拶をして、だらしなく開いた襟のボタンを留め、ネクタイを締める。
そして机に置かれた経済新聞を開いて眼を通し始めてしばらくすると、焼き上がったパンとコーヒーを持った元就がやって来た。

「親ちゃん今日もお仕事?」
「あぁ。昨日になっていきなり取引先から呼び出されてよぉ。ついてねぇって」
「それで就ちゃん機嫌悪いわけね」
「ぐだくだ喋っておらず早う食べて行かんか!」
「なんだ、そんなに早く帰ってきてほしいかよ」
「たわけが」
「いい子で待ってろよ」
「黙れ!!」

元就の精いっぱいの反抗を気にも留めず、行ってくるわー、とコーヒーを飲み干した元親は食パンの残りをかじりながら出て行った。
はぁ、と元就のついたため息が嵐の後のように静まり返った広間に響く。

「そう言えば、政宗殿と片倉殿がまだでござるな。いつもは一番早いのに何かあったのでござろうか、お起こし申し上げる!」
「ちょっ、旦那!!」
「やめんか真田幸村!」

勢いよく政宗と小十郎の部屋へ駆け寄る幸村をみて二人はぎょっとし、慌てて止めに入った。
ドアの前に立った元就に顔を押し返され、後ろから佐助に羽交い絞めにされながらも幸村はあがく。

「何故だ!何かあったのかもしれぬではないか!」
「何かあるから止めてるんでしょ!!」
「ほうっておくのが筋というものぞ」
「……何故二人は知っておるのだ!!」

恨めしそうにじっとりと幸村に睨まれた二人は、口の端をひきつらせながら目配せする。

「……わからんのか」
「そういうことについてはすっごい疎いんだよねー。さて、旦那!そろそろ準備しないと電車遅れるよ!」
「そうであった!ぬぉおおお館様ぁああああ!」

佐助の咄嗟の機転のおかげで政宗、小十郎宅に押し掛けることなどすっかり忘れて部屋へ騒がしく戻った幸村を見送って、佐助と元就は顔を見合わせて盛大にため息をついた。

A.M7:30

「……外がうるせぇ」
「おおかた真田幸村の奴が騒いでいるんでしょう」
「休日の朝っぱらからいい迷惑だ」

小十郎の仕事が朝早く夜遅いために平日二人は食事の時くらいしか顔を合わせる時間がない。
明日が休みだからと昨日の夜は久しぶり心行くまでに愛し合った結果、この上なく心満たされてはいるが体は疲れているのだ。
自分たちが騒ぎの原因になっているなどと知りもしない政宗は、朝早くから不本意に叩き起こされて頗る機嫌が悪い。

「あー、眼が覚めちまった。シャワー浴びてくる」

と言って体を起こした政宗だが、小十郎に抱き寄せられてすぐにベッドに戻ることになった。

「せっかくの休日ですから、もう少し眠りませんか」
「……寝る気なんかねぇくせに」

見つめあったまま、政宗がにやりと唇の端を釣り上げるとそれを合図に唇が重なる。
啄ばむように繰り返していた口づけが、やがて首を伝って鎖骨にまで届くと政宗は擽ったさにくすりと息をこぼす。

「では目覚ましに政宗様の声を聞かせていただいても?」
「Ha,昨日あれだけ聞かせたってのに」

そう言いながらも政宗から仕掛けた口づけは次第に相手の口内を探る深い口づけに代わってゆく。
そして二人は二人だけの世界に入り込んで外の騒がしさなど気にもならなくなるのだった。



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あきゅろす。
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