桜並木の下で 2-3 「おーい、ちび……いい加減帰ろーぜ」 腹減ってきたんだけど。 そう言って紅い髪を掻き上げたコウ。 だけどオレはシカトした。 オレだって減ってるよ。 でも………………でも…………………………! 「なー、シオン。あいつもう来ねんじゃねぇの?もう7時だぜ? 3時間も遅れ……………………………ぃでッ」 「るっせぇよ、コウ!」 オレだって早く帰りてぇよ。 腹減ったし、真っ暗だし、春だってのに夜はさみぃし。 どれもこれも、約束の時間にあいつが来ねぇのがわりぃんだよ……! あいつに出した手紙にちゃんと書いた。 『ユーリは絶対にやらない。 どうしても欲しいっつーんだったらオレと勝負しろ。お前が勝ったらユーリと付き合うのを認めてやる。 今日の放課後、4時に、体育館裏で待つ』 って。 んで、ちゃんとMZDに、あいつに渡すよう頼んできた。 なのにあいつときたら、3時間も待たせるとか有り得ねぇ………! するとそんな時、上着のポケットに入れていた携帯が鳴った。 こんな時に誰だよ……そう思いながら鈍い動きで携帯を見ると、サブ画面にはメール通知のマークと差出人の名が表示されていて……。 「………………る」 「あ?」 「帰るっつってんだよバカ!ハゲ!」 「はぁあ?!さっきまで帰らねぇとか言ってたくせになんなんだよっ?」 「うっせぇな!帰るっつったら帰るんだよ!」 尚も納得がいかない感じで絡んでくるコウを置いて、オレはカバンを肩に掛け歩き出す。 だって、仕方ねぇだろ…。 もう一度メールを読み返す。 そこにはユーリからのメールで『もう夕食だぞ?帰ってこないのか?』と書かれていて。 (ユーリが心配してんだから、そら帰らなきゃだろ…) そう思うも、頭に浮かぶのはやはり約束をすっぽかされたことばかり。 あぁもう、ほんとにあいつ気に喰わねぇ…!! 覚えておきやがれよ! 絶対にただじゃ済まさねぇ!! スマに果たし状の内容をすっぽかされた金ユリ(´∀`) この子は喧嘩っ早いと思うんですよね((笑笑! んでもって、ユーリ命ww 学パロ設定ではユリ系みんなブラコンだから(´艸`*)ぷ 愛されユーリ大好きww ユーリは世の中の皆に愛されてたらいいと思うよ! [*前へ][次へ#] |