luna
真心:嫌がらせ=7:3
気を取り直してティータイムを楽しみながら話に花を咲かせた。近況から思い出話から、話題は尽きることがない。
しかしそろそろ日も傾いてきたし、Gの計らいにより他の部屋でボンゴレの面々と交流を深めていた奴らも戻ってきたし。
「じゃあそろそろ帰ろうかな。今日はありがとね、ジョット」
「ああ。またいつでも来てくれ。歓迎するから」
「また会いましょう、コザァート」
「帰りもオレが送っていくから。じゃ、行くぜ」
「あ、ちょっと待って」
今まさに出発しようとしていた一行から離れ、ルナのもとへ向かう。ぽかんとするジョットたちを尻目にそっと顔を近付けて耳打ちした。
「僕はそばにいられないから、君が迷ったら照らしてあげてね――――ジョットをよろしく、ルナ」
「……はい!」
今日一番の笑みを見せて頷いたルナに僕も微笑み返してジョットに怒られる前にそそくさと離れた。
「さ、みんな、帰ろうか!」
「こらコザァート、貴様何してるんだ!」
「何にもしてないよ、なーんにもね!」
(ジョットの角度からはキスしたように見えたとか、計算してたわけじゃないからね!)
「え、ジオ?」
「大丈夫かルナ、何もされていないか?」
とりあえず親友とその恋人の慌てる声でもBGMにさっさとおいとましようかな。Gには性格が悪いといわれたけれど、この程度は許してほしい。
「あーあ、早く僕も結婚したいかな」
「子供楽しみにしてるぜ、ボス!」
「嫁さん候補はハイジか、それともベスか?」
車に乗って呟いた言葉にノリノリで食い付いてからかってくるファミリーに苦笑する。こんないい家族もいるし、恋愛とかはまだいいかな、なんて。
(これだからジョットに先を越されるんだろうなぁ)
まあ、堅物のGにだけは後れを取らないように結婚しようと決めた、ボンゴレに遊びに行ったある日。
追伸。ルナがお土産にと渡してくれたクッキーは大人気で、壮絶な奪い合いになったシモンでした。
End.
コザァートさん目線にしたら変換部分がなくなった件について。
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