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翌日のHRでは鳴海先生がパートナーを発表した。教室をぐるりと見渡して心読み君と目があった鳴海先生はウインクをして彼を指名した。絶対今この瞬間にパートナー決めただろお前。それにしてもパートナーも席も隣だし嬉しいことなのだけれど不安も大きくてなんだか複雑な心境である。
「分からないことだらけなのでどうぞよろしくおねがいします」
「あんまりよろしくされてないような気もするけどなにか分からないことがあったら聞いてね」

学校から帰って部屋に篭るとふと思った。自分は何のアリスをもっているのだろう。
とりあえず思いつくアリスを試してみた。人の心は読めないしタンスも持ち上げられない。火も出せない小鳥とお喋りもできず幻覚も出せない。うーん。まあそんな簡単に見つかるはずないか。



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