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あれから鬼のように毎日が過ぎていきついに本番当日となった。必死の抗議も見事にスルーされ私は無理やりアラジンの格好をさせられることになってしまった。どうにか露出を抑えようとパーカーをはおっている。

文化祭がはじまってもだれひとり来なかった特力にルカくんと鳴海先生が来てくれたのを火切りにお客が一気に増えた。なつめくんと一緒に心読み君もやって来た。
「どう、文化祭楽しんでるかい、心読み君」
「そこそこ楽しんでるよー。それよりなにそのパーカー」
いやん見ないでえっち
「そんな感情で見てないし」
ふーんだどうせ私は絶壁ですよ悪いかこの野郎まだ小学生だぞ。
「さあさあいくら心が読めるとはいえうちの館はクリア出来ませんよ。景品は私たちの魔法のランプ!それではいってらっしゃい」
なつめくんとみかんちゃんがギャーギャー騒いでいる間に心読み君を館の中へと押し込めた。

なつめくんがクリアする数分前、ぼろぼろになった心読み君が戻ってきた。なんとクリアをして。あれ心読み君ってこんなに強いっけ。心読めるだけなのに。
「人を見下すにもほどがあるね。」
黒い笑顔の心読み君がそこにはいた。ああ、やばい。どうか右端の赤いランプだけは取らないで下さい。
「そうかそうか右端がなまえちゃんのランプか」
あっさりと私のランプを引かれてしまった。これで心読み君のお願いを聞かなければいけない。このひねくれた少年にどんなことを言われるのか恐怖しかない。




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あきゅろす。
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