四肢拘束触手|BL小説|夢小説|官能小説|エロ小説
触手は動きをやめない


快感というほどではない。しかし、この感覚がどこへ導いているのかはなんとなくわかる。
具体的にではないが、絶対にそれは回避しなければならない。
それを本能的に感じたケンタは、必死になって抵抗の声をあげた。
しかし、触手は動きをやめない。服のうえから乳首を撫でられる。

「あっ」

小さく声が漏れる。それと同時にケンタに疑問がうまれる。
なぜ、自分の身体がこれほどに感じてしまうのか。
芯が痺れるかのような、身体を包み込む感覚。このような快感はうまれてはじめての感覚だった。

こいつは邪魔だな

そう言い放つと同時に服がただれていく。
ゼリーのように服が溶けていったのだ。

「な、なにしてるんだっ!?」

「安心しろ。これは服を溶かすだけだで人体に影響は……」

そこで声は途切れる。もし、影響がなかったとしても、ケンタにとってはそういう問題ではないのだ。
これではまともに外に出ることもできない。つまり逃げられない。
しかし、そんな絶望も次いで襲ってくる触手の感覚に、そんな考えも吹き飛ばされてしまう。

「まぁ、たいした問題ではない」

ミミズのような細い触手がケンタの乳首に絡みつく。入念に揉み解す。
さらに脇や足の付け根など各所への責めを続けていた触手も休まない。

「はぁっ、はぁっ」

一度意識してしまったそれを意図してとめることなどできない。
ケンタ口から吐息が漏れる。
身体の中で渦巻くそれは加速度をまして大きくなっていく。

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