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七月の東京にて
東京のジトリと暑い夜、僕らはパンサーのヘアバンドを探して、外に出ていた。


「不思議なものだな」
隣のゴンザレスに突然話しかけられて、頭を植え込みの下から持ち上げる。
「何が?」
「以前だったら真っ先に怒るのはホーマーのほうだったろう?それが今や完全に止める方だったからな」
ああ、バスの中での話ね。
「恋をするとなんとか、てやつじゃないの?」
飲み込めないらしく、眉間に軽く皺寄せた相手をくすりと笑って、また視線を植え込みの下に戻して続けた。

「でもまぁ確かに変わったよね。大人になった」
「ふむ」
「けど、ホーマーだけじゃないよ。僕らだって普通にやってきたら、きっとこんなことしてないだろうし」
周りにはお馴染みの気配。異国の夜でも、なんとなく安心できるのは彼等が信頼に足るから。
でもそれは、初めからあったものじゃなくて。

「確かにな」
ゴンザレスも何か感じることがあったらしく、うんうんとうなずいた。
「黒人の子も白人の子も一杯やめちゃったし、正直フィジカルじゃ他校に追い付いていけないこともあるけど、僕ら、良くできたチームだよ」


屈んだ体制から立ち上がると、星はあまり見えないけど、
月は、綺麗だった。


END

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兄が出せて良かったです。本当にあんな監督のもとで良く頑張ってたよみんな偉いよみんな(感涙)事態が事態なので白人でも嫌な子はやめてったろーなー、と思ってます。





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