約11ヶ月半 祝いの言葉とともに派手に飛び散る水飛沫。びしょびしょに濡れたTシャツもカンカン照りですぐに乾くだろうけど。けどね 「…随分手荒いね」 「うん、夏だし!」 太陽に負けないほどの笑顔が眩しすぎる。また水撒きを言いつけられたらしいパンサーは、ぶんぶんと水流を振り回す。 「じゃあお礼も期待しててよ。そっくりそのまま返してあげるからさ」 おれい?と呟いた後少し目を見開いて 「あ…俺誕生日2月…」 「うん?知ってるけど何か?」 パンサーの笑い顔が引き攣る。 あんまりいじめてやるなよワットー! 水場のほうから声がして、また夏のあっつい空気に戻った。 「あ、ちゃんとしたプレゼントは何がいい?あんまり高いのは勘弁な」 「そーだなぁ…」 去年は何を貰ったっけ、と考えて思い出した。 そういえばそろそろ一年経つのだと。 結局ひとり。たったひとり。けれどみんなと楽しそうに。 次の誕生日まで一緒にいて。 と頼むのはおもたいのでやめにした。 (必要もないだろうし) END ******************* ワト誕。なのになにこの微暗。 パンサー愛されすぎですんません。 |