強烈な快感と恥辱に身悶えする|BL小説|裏夢小説|官能小説|エロ小説
強烈な感覚に大きく身を仰け反らせる


「あっ……あぁっ……!」


ローションの効果もあってか、男の指は瞬く間にアユムの奥深くにまで達してくる。


燻っていた疼きが、一気に掻き立てられていく。


耐え難い辱めを受けながらなぜまたここへ自分はやって来てしまったのか、その意味をアユムは改めて思い知らされる。


男はそんなアユムの姿を見下ろしながら、嘲笑ってきた。


「さっきのが初めてだったんだろ?それなのにもうケツで感じられるようになったのかよ。やっぱ随分素質のある身体してんじゃねか」


「………」


「さすがに、もう何も言い返せないみたいだな」


「何とでも……言えよ……」


吐き捨てる様に、アユムは上擦った声で呟く。


もはやその程度の悪態をつく事くらいしか、今のアユムには出来なかった。


その時、アユムの奥にある敏感な部分へと男の指先が強く食い込んでくる。


「んんぁっ……!」


ビクッと、強烈な感覚にアユムは大きく身を仰け反らせた。


しかしいよいよ身悶え始めるアユムに対し、男は少しばかりその姿を堪能するだけで急に指を引き抜いてきてしまう。


ここから散々にいたぶられると覚悟していただけに、それはあまりに予想外な呆気なさであった。


だがその直後、異変がアユムを襲う。


(えっ……?)


男の指が引き抜かれたというのに、この上ない違和感をアユムは内部から覚えずにいられなかった。


ジッとしていられないもどかしさに、足腰がガクガクと震え出す。


「あっ……んんぅ……」


蹂躙された内部から、ジワジワと熱く痺れる様な感覚が増していく。


アユムの様子を察したのか、男の口元がわずかにほころぶ。


「さっそく、効果が出てきたか」


「え……?」


「眉唾の代物だったが、高い金出した価値はあるみたいだな」


「な、何を……」


傍らに置いていたローションの容器を、男は再び手に取ってアユムへと示してくる。


「こいつはな、潤滑液ってだけじゃなく媚薬効果もあるらしい。どうだ、ケツの中が堪んなくなってんだろ?」


「てめぇ……ふざけんな……!」


焦燥に駆られ、アユムは声を荒げた。


しかしそんなアユムの太股の辺りへと、男の手が這わされる。


ゆっくりと撫でる様な男の手付きに、アユムは反射的に腰を震わせた。


肌から伝わる男からの感覚が、アユムの中でもどかしさを煽り立てていく。


「ひっ……あっ……」


アユムを眺めながら、男がククッと低い声で笑う。


「どうせなら理性ぶっ飛ぶくらいになる方が、お前だって気が楽だろ?」


「い、いやだ……そんな、俺は……んんっ……!」


さらに股間へと回された手が、アユムのペニスを掴んでくる。


わずかな刺激で、疼きが奥底から急速に込み上がっていく。


これもあのローションのせいなのだろうか、身体が性感に対し明らかに鋭敏となっていた。


男の手の中で、硬くなったペニスが激しく何度も脈打つ。


ゆっくりと、男がペニスを扱いていく。


「へへ、やらしい汁もうこんな垂らしやがって」


溢れ出す先走りが、もはや限界寸前であるアユムの欲望を明確に物語っていた。


抑え難い衝動にアユムは突き動かされる。


例え媚薬という不可抗力な原因であったとしても、いよいよ歯止めが利かなくなる欲望の昂ぶりに、アユムの身体は完全に男の虜となってしまう。


しかしそれは同時に、悦楽に溺れていく自分自身に対するとてつもない恐怖を伴うものであった。


わずかに残された理性がアユムに警鐘を鳴らす。気が付くと、アユムは男から逃げ出そうとしていた。


「おいおい、何の真似だ?」


「離せ、やめろ!」


男に拘束されながらも、アユムは必死になって抵抗する。


「今さら被害者面してんじゃねーよ。誰がこんなお前なんかに同情してくれるってんだ?」


「あんたが……あんたのせいで、俺は……」


「往生際が悪いぜ」


男によって帯が解かれる。間髪入れずに浴衣は呆気なく引き剥がれ、ついにアユムは男の前で一糸纏わぬ姿となってしまう。


露にされたアユムの素肌へ、男からの濃厚な愛撫が繰り広げられていく。


「ああっ……んぅっ……あっ……んんっ……!」


甲高い喘ぎを発しながら、アユムは男の腕の中で激しく身を捩じらせた。


背筋を男の舌が舐め上がっていく。


胸肌を男の手が這い回る。


首筋へ。


脇腹へ。


ありとあらゆる性感帯が男によって刺激されていく。


身体は隅々まで男に貪られ、そして穢されていく。


指が、舌が、肌の上を滑るたびに淫らによがり狂う己の姿。


(やめろ、やめてくれ!)


アユムは心の中で何度も叫んだ。


決して戻る事も忘れる事も出来ぬ領域へ、アユムは引きずり込まれていく。


やがて男の手が、再び肛門へと伸ばされる。


解された蕾へと、今度は二本の指が同時に勢いよく押し込まれていく。


「あっ……ああっ……!」


さっき以上の圧迫感に、中を弄られながらアユムは悶え続けた。


「どうだ、もうこんな指なんかじゃ物足りなくなってんだろ?」


「うぅっ……んぁぁっ……!」


前立腺を大胆に刺激され、股間のペニスが勢いよく跳ね上がる。


アユムはもう我慢出来なくなってしまう。


焦らされ続ける射精への衝動に、己の破裂寸前となっていたペニスを掴んだ。


だが即座に、アユムのそんな行動を男が制してくる。


「勝手な事をするんじゃねぇ」


「お、お願いです……もう、俺っ……」


「いいからちょっと辛抱しろって。楽しみはこれからだ」


男は諭す様に言いながら、覆い被さっていたアユムから身を起こす。


次に何をされるのかという不安を抱く事ももはやなく、ひたすら次なる男の行動を待ち続ける自分がそこにいた。

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