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虜になったのは君か僕か

無理矢理連れてこられて、しかもそのまま俺は「適当に座ってて」なんて言われ座らされ、周りには草花がいっぱいあって、俺もよくここで練習はするが・・・。こんななんの計画もなしに来たのは初めてだ。

黙々と覗くように地面とにらめっこする君は俺のことなんて忘れているんじゃないかと思うほど一生懸命だ。ぱらぱらと落ちる髪を耳にかけて、ひとつ、ため息。何を探しているのか少しずつ眉間にしわが寄る君は、どこかすこし子供っぽくて。

しばらく水色な空に浮かぶ雲を見つめていたけど、そこに加わる鮮やかな黄緑。





「最終セレクションも・・・頑張ってね」





きみがさがした四つ葉のクローバーが風に揺れてる。





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