黒バス キセキがしりとりしてるだけ@ いつも通りの厳しい練習を終える。 今日は主将の赤司の指示で、居残り練習は禁止された。 不審がるレギュラー陣だったが、主将に逆らおうなどということは考えず、 素直にロッカー室へと戻っていく。 ──ロッカー室(レギュラー用) 「なぁ、何で今日は自主練禁止なんだ?」 「僕に聞かれても…。」 「…赤司の考えることは、いまいち分からないのだよ。」 常に自主練をしていく青峰を始め、 レギュラー陣はそれぞれ不満を漏らしていた。 青峰、黒子は着替えながら。 黄瀬、緑間は着替え終わり、ベンチに座りながら。 そして紫原は、壁際でお菓子を食べながら。 自主練習禁止を命令した赤司を待っていた。 「赤司っち、どうしたんスかねー…」 「今日は遅いねー…」 「とっとと帰ろうぜー…」 着替え終わり、鞄を肩にかけた青峰が帰ろうとする… ──ガチャ… 「待たせたな、皆。」 「赤司っち…」 どこで着替えてきたのか… 既に制服に身を包んだ赤司が、 一人ひとりの顔を見ながら声をかける。 「今日残ってもらったのは他でもない…」 室内の空気が変わる。 次に発せられた言葉は、あまりにもその空気にそぐわないものであった。 「──親睦を含める為に、帰りながら"しりとり"をしよう。」 「「「「「…はい?」」」」」 ──しりとり。 言わずと知れた、絶好の暇潰しの言葉遊びである。 前者の発した単語の最後の文字から始まる言葉を、 後者が発し、繋げていく…というものである。 「しりとり…ですか?」 「そうだ。 黒子や黄瀬は、まだレギュラーになって日も浅い。 他のメンバーも、まだお互い、知らない部分が多いだろう。 これを機に、親睦を深めようじゃないか。」 ………。 赤司以外のメンバーの想いは、 親睦を深めるまでもなく、一致していた。 (…かれはなにをいっているんだ…) 困惑。 彼らの心中を表すのに、これほど適切な感情はなかった。 「…赤司。本気で言っているんだな?」 「俺が今まで冗談を言ったことがあったか、緑間?」 赤司の正確を、他のメンバーの誰よりも知っているはずの緑間でさえ、 本気か疑う話だったが… 残念ながら、本気のようであった。 「さぁ、早く帰るぞ。」 続く言葉に、逆らえる者などいなかった。 「──俺の言うことは?」 「…ぜったーい…」 …さっさと歩いて帰ろう。 赤司以外の気持ちが一つになった瞬間であった。 何故か完結しなかった← タイトル通りしりとりするだけです! 次は会話文のみの予定… だがしかし予定は未定\(^o^)/うるるるるるる← [*前へ][次へ#] |