黒バス
君が隣にいるだけで [黄黒]
苦しい…苦しい…
何かに全身を押し潰されているような苦しさを感じる。
声を出して助けを呼ぼうとする。
…声が出ない。出るのは呻き声だけで。
苦しさに耐えきれなくなった頃、
一筋の目映い光が見えた…
「…っち……ろこ……!」
「…ぅ…」
「黒子っち!大丈夫っスか!?」
重い瞼を無理に上げて、目に飛び込んできたのは目映い黄色。
愛しい、君の色。
「…せく、ん…?」
「黒子っち、凄く魘されてて…起こしちゃってごめんね。」
申し訳なさそうに謝ってくる黄瀬くん。
もし彼に犬のような耳があれば、
ぺちゃん…と、しょげていたに違いない。
「…ありがとうございます。起こしてくれたんですね。」
「あんまり苦しそうだったから…。
何か怖い夢でも見たんスか?」
──怖い、夢…?
そういえば、何故苦しかったのだろうか…
覚えているのは、息が詰まるほどの苦しさだけで…
「…思い出せません。
何が苦しかったんでしょうか…」
「あっ、無理に思い出しちゃダメっスよ!
せっかく忘れられたのに、思い出したら、また苦しくなっちゃうから…」
自分のことのように声を荒げ、
まるで人形を扱うかのような丁寧さで抱き締めてくれる。
嗅ぎ慣れた匂いに安心し、そっと目を閉じる。
「…ありがとうございます、黄瀬くん。」
「ううん。
…今度は良い夢見てね、黒子っち。」
そう言いながら、再び僕をベッドに寝かせ、
自分も寄り添うようにしてベッドに入る。
少し冷えていた掛け布団も、人肌で温かくなり、
その温もりと同時に再び睡魔が訪れる。
「おやすみ、黒子っち…」
ちゅ…
…と、前髪を優しく上げられ、
触れるだけのキスが、額に贈られた。
その行動に反応することも出来ないまま、
彼の腕の中で、眠りに堕ちていく。
──君が隣にいるだけで、
僕はこんなにも幸せになれるんだ。
突発的に書きたくなった黄黒←
何この無駄に甘いの…うるるるるるる←
黄黒もなかなか難しいっていうね←
ぐだぐだ失礼しました(^-^;
[*前へ][次へ#]
無料HPエムペ!