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〇短編アトリエ小説〇
再開〜アンナ編〜(前編)…マナケミア2より
「う〜ん、困った…まさかこんなことになるなんて…」




ここはアルレビス学園の校長室。そこにいた校長のゼップルは深いため息をついていた


なぜなら少し前に学園の実権を握っている理事長のマルータがやってきていたからである




〜20分前〜


「最近、あなたが連れてきた新任の教頭先生のことでかなりの数の苦情がきています。このままではスポンサーがまた減ってしまいます。ここは責任をとってあの教頭先生を解雇しようかと…」


「ち、ちょっと待って下さい。確かにグンナルは無茶苦茶ですが、やることはやっているかと…」


「私の決定に文句があると」


「い、いえそんなことは…でもいきなり解雇は…」


「…そこまでいうならいいでしょう。あなたがあの教頭先生をしっかり見て下さい。ただしあの教頭先生がもし問題を起こしたら…あなたの立場について考えさせて頂きます」




そう言ってマルータは校長室を出ていった




「そう言われてもあのグンナルを止めるのは無理だろうし…ああ、どうすれば…」




ゼップルがいつものように頼りないことを言いながら悩んでいる所へ、誰かがドアをノックする音が聞こえた




「失礼致します」


「き、君は…!」




そこへあらわれたのは意外な人物だった…




その頃、戦闘技術科の教室ではいつものようにグンナルが授業を終えようとしていた




「…というわけで次回は水の生きる森で戦闘訓練を行う!では今日の授業はここまで」




そういってグンナルは教室を出ていった。何やら用事があるようで、少し急いで出ていった




「さてと…アトリエに行くか」




授業も終わり、ロゼがアトリエに向かおうと準備していると、隣から寝ぼけた声がした




「…んにゃ…ロゼ、どこいくの?」


「アトリエにな…お嬢様に呼ばれてるんだ」


「…ん〜、でもまだ授業中だよ…」


「もう授業は終わったんだが…」


「え、うそ!」




そう言われてはじめて辺りを見渡すエト。すでにクラスのメンバーはそれぞれの時間といった感じでばらばらになっていた




「ロゼ〜、起こしてくれてもいいじゃない」


「おまえな…」




実はロゼは授業中に何度かエトを起こそうとしたのだが、全然起きなかったので途中で諦めたのだ




「俺がどれだけゆすっても起きなかったくせに…」


「え…そうだったの。あはは〜」


「今日はいつも以上にひどかったぞ」


「いや〜、実は昨日の夜はエナのことでちょっと…」


「あ、そうだ。エナの所にいかないと」




そう言ったとたん何かを思い出したようで、いきなり走りだした




「あ、おい…ちょっと待て」




慌てて呼び止めようとしたがエトの足ははやく、すでに廊下を曲がっていた




「ったく、次回の授業のことを教えてやろうと思ったのに…まぁいいか…」




そういいながらロゼが教室を出たとき、みたことがない一人の女性に声をかけられた




「ちょっとすみません、先程ここで授業をしていた先生はどこにいるかわかりますか?」


「え…」




見知らぬ人に突然声をかけられ、一瞬とまどうロゼだがそのオーラのようなものに圧倒されて思わず言葉が…




「あ、すみません。グンナル先生なら授業が終わった後に急いで出ていったものですから、どこにいったかまではちょっと…」


「いえ、ありがとうございました。突然声をかけてすみませんでした。では失礼します」




そう言ってその女性は去ろうとしたが、突然振り返った




「あ、申し遅れました。私、アンナ・レムリといいます。アルレビス学園の卒業生なんです」




そういってアンナと名乗った女性は歩いていった




「ふう…かなりの迫力だったな。しかもあの持っていた刀…今までに見たことない大きさだな…」




そんなことを言いながらしばらくその場に立っていたロゼだが…




「おっと…こんなことをしている場合じゃないな。はやくお嬢様の所にいかないとまた大変なことに…」




そしてロゼはアトリエのほうに走っていった…。その頃、アンナは教員棟についていた




「ふう…とりあえず教頭室に行ってみましょう。グンナル先輩、待ってて下さいね」




そう言って、アンナは教頭室に向かっていった…




後編に続きます

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あきゅろす。
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