[通常モード] [URL送信]

ごみばこ
beautiful




――美しいってなに?



純真無垢で汚れのないそれなのか、
華やかに彩られた人工的なそれなのか、
もしくは闇夜に浮かぶ月の様な不変の自然なのか、


不意に口にしてしまう形容詞は、何れその価値を闇に落としてしまう。



斬新、だなんて
叫ぶことが出来るのは
世界のほんの一瞬。

塵、もしくはそれよりも遥かに小さい、心に感じる清涼に過ぎない。


「ね、シュウ」

「なんだい?」

「またあの言葉、聞きたいかも」




ただ、きっと

これから先も
『幸』と言う一字を継続的に紡いでいくことは確かなのだろう。

たとえ、そこに捩れがあっても
きっと何より直通するものだから。







「美しくないよ」

「…いじわる、」


END





[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!