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夢小説
どうやって歩いていた



 「あっ忘れた」


 一言言えば凍りつく教室
 恐る恐る一人の勇者が聞く


 「オイ・・・忘れたのってまさか・・・」

 「教科書です・・・・・・・」


 そういった瞬間生徒は目を合わせず
 ただただこのときが過ぎるのを待ち構えていた

 先ほどの勇者もその場から逃げようとするがすぐに捕まり


 「長宗我部君・・・きょ、教科書・・・」

 「ガッ!!!お、俺には関係ねえ!は、離れろ!」

 「お願いいいいい!!!!あなただけが頼みの綱なんだああああ!!!」

 「うるせえ!!!大体お前が忘れたのが悪いんだろ!毛利の隣なのに忘れたお前が・・・」

 「何を騒いでおる。邪魔だ、我の進行の妨げになっている」



 「「(ぎいいいやあああああああ!!!!!)」」

 「そういえば・・・さきほど我の名前が出たようだが・・・?」



 ドッキーン!!!
 二人してびくりとなる。
 ひじで長宗我部のハラを突いて何とか言わせようとする


 「(い、痛っ!なにすんだよ)」

 「(あんたが呼んだからきちゃったでしょ!?早く何とかして!)」

 「(無茶言うなよ!)え、あーなんだ?休み時間もないくらい生徒会が忙しいんだなーとか流石毛利生徒会長だなーとか」

 「っふ・・・馬鹿か?今は生徒会ではなく、図書室へ行っていただけだ。我が休み時間まで潰すような事すると思うておるのか?」

 「「(逆効果ぁぁぁあああ!!!)」」

 「まぁ、貴様らのようなものには到底推測もつくまい・・・」


 そう言ってカタンとも言わずに優雅に席に着く彼
 だがしかしそれだけでは終わらないのだ


 「(どうしよう!?え、ちょっと長宗我部君生贄になってくれよ)」

 「(てめぇの失敗をなんで俺が拭うんだよあほ!)」

 「(心の友だろ!長君!)」

 「うわっ!キモいぞお前!!」

 「女の子に向かって失礼な!」

 「(どうするんだよ!)っは!なんとでも言え!」

 「(うるせえこの乳首!)ああ〜もうどうしよう・・・教科書わすれるなんて・・・・・・あ」


 カキーン
 空気が零度以下になったのは気のせいではなかった

 思っていたことが逆に口から出ていたようだ。うっぷす!


 「教科書を・・・忘れた・・・だと・・・?」

 「も、毛利君!いいや、毛利生徒会長!これにはわけが・・・」

 「なんだ・・・?今忘れたと申したか・・・?」

 「それはですね、深いわけがありましてね、毛利生徒かいちょ、いや毛利様!

 「黙れ、貴様の言葉など聞きとうない」

 「え、いや、えええええ!!!!!!」





 「おや?きょうかしょをわすれたのですか?でわとなりのもうりくんにみせてもらいなさい」

 「は、はい・・・上杉先生・・・」



 「(ヒソヒソ)旦那、たしかあいつ【後で右手と左足で歩くから】って言ったらしいぜ?」

 「右手と・・・左足・・・それは」





 どうやって歩いている
 (ほら早く持って行け。歩けないというなら働け) (あ、授業さぼればよかったんだ)








081026きりん




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あきゅろす。
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