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夢小説
痛みは何処にあるのだろう





 頬にに涙がつたい
 ちり紙で思い切り鼻をかむ


 久しぶりに泣いた
 小指のときは泣けなかったけど
 これはすごい泣けた


 痛ければ涙が出ると思ってた私
 さようなら
 痛みよりもすさまじい心の痛みだわ
 涙とまれ
 とまれえええええええええええええ!!!!!


 さて、私がなんでこんなに泣いてるか
 これというのは、今度の道徳で使われるらしい映画で
 それが視聴覚室に放置してあったので一人で上映
 そしたらすごいことになった



 「なんていい話なんだぁあああああああ!!!!!」



 一人で叫んでも何もならないがすっごくすっげえめちゃめちゃすごい
 うん言葉にできない事になった



 「ああああああ!!!!すっげえええええ!!!!」

 「そんな良い話なの?」

 「もう最高、これ以上良い話ないね!」

 「へえ〜元親たち呼んでくる?」

 「いいねえ!って前田!!!!いつの間に・・・・」

 「ま、そんなこと気にしないでって。ん〜でこれ何?」

 「え、知らん。なんだろ、道徳の資料的ななにか」

 「あー・・・そ、まあとりあえずティッシュないなら俺がやるのに・・・」

 「あ」



 気がついたらティッシュを使い切ってて
 袖で鼻と涙を拭いていた
 気遣ってくれるこの茶髪が愛おしい


 「まあ良い話だから、あいつらよんでくる」

 「その前に鼻、鼻」

 「ぶー」

 「女の子がぶーを言わない」



 ティッシュを渡されて、不満を言ったら笑われた
 あーこいつイケメンだったわ
 顔も心もイケメンはいいねえ



 「じゃ、俺よんでくるな」

 「おねがいしまぶー」

 「まっててぶー」


 はにかみながら走っていった
 視聴覚室の扉が閉まった
 中にいるのは私だけ
 なんだか寂しい気持ちになった
 けど、先ほどの話を思い浮かべると
 さびしい気持ちが悲しい気持ちに変わった


 でもあいつらが泣き喚いているのを想像するとおかしくて
 毛利でも泣くのかなとも思って
 どさくさに紛れて長曾我部の野郎に鼻水をたっぷりつけてやろうとも思って
 自分が充実していることに嬉しかった




 「あーあ。早くこいよそれで泣き喚け・・・ぶー」








 痛みは何処にあるのだろう






 「ぐおおおおお!!!!なんてはな、話だっくううう!!!」

 「I feel sadest !!!!!っく・・・」

 「こんなのさっき一人で見てたのかっ・・・うぅぅっまつ姉ちゃんに馬鹿にされるっ」

 「某感激でござるうううううううううううううう!!!!!!!ぅっうっ」

 「ちょ、旦那も泣かないでって!(ぐすっ)いい話だったけどさあ!」

 「っ・・・・ぅっ・・・・・」

 「なんだよ、お前もっ泣いてるのか?」

 「我がっ泣くわけなかろう・・・」

 「ははははは!乳首鼻垂れ小僧だ!!!!」

 「うるせええ!お前こそ目がデメキンみてえだぞ!」

 「HA-ha!似たり寄ったりだな」

 「黙れ外人かぶれが!!!!!!」





その後
視聴覚を出てすれ違った片倉先生はずっと目を擦っていたとさ
(ラッキー!怒られなかった!)










080809きりん













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