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      不器用な君へ







 「はは、ばっかじゃねーの」



 今日もテレビに1人ツッコミ…
 別にいいけどさ、やっぱりあたしにも少
 しは相手してもらいたいんですけど



 「ねぇ、潤」
 「え、何?」
 「暇…」
 「で?」
 「は?」
 「暇だからなんだよ」
 「…あんたね、休日の朝っぱらから呼び
 だしといてあからさまに放置プレイって
 どうゆう事よ!」
 「急にオフになったから」
 「理由になってないわよ!あたし帰る」
 「あ?帰れよ!」
 「言われなくても帰るわよ!」



 急いで玄関に行き、靴を履き替えている
 と、いきなり後ろから潤の手が伸びてき
 て抱きしめられた。



 「本当に帰んなよ!」
 「はぁ?あんたが帰れつったんでしょ!」
 「わかんないんだよ!接し方が!」
 「は?」
 「だから!好きだから一緒にいたいから
 だからやっぱり好きなわけで、でも俺不
 器用でもないけど、なんか…、いやっ不
 器用か?ん?あ、俺は!その…」
 「何言ってんのよ」
 「だ、だから俺は名前が好きなんだよ!」
 「ばーか、最初っからそう言いなさいよ」






不器用な君へ
(帰る気なんかなかったけど)





             09.01.24 end









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