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あの日、神様がいたならば僕らは笑い合えたのだろうか




「ごめん、今は俺…そういうの考えられないんだ。」












そう言って有明君は、形の良い眉を歪めて言った。









ここは高校の裏庭。


現在の時刻、16:27。










どの高校でも放課後の裏庭は告白にうってつけスポットだ。
(もしくはカツアゲとかちょっとヤバイ感じ。)








あたしも長年の自分の気持ちを伝えるために、内気な自分に鞭打ち、震える足で有明くんに約束を取り付けた。












涙をこらえて有明君に自分の想いを伝えた。


















「ず、ずっと…有明君が、好き…でした……。」








有明君はどこかあたしのセリフをわかっていたらしく驚く様子はなかった。









そして、開口1番のセリフがあれだ。















有明君は少し寡黙な感じで、冷たい人に思われがちだが、ちゃんと相手のことだって考えてくれてる。




ただ、少し抱えるものが多いだけだ……




















「ごめん、」







もう一度そう言って、有明君はあたしの横を通り抜けた。



















よかった。









あそこでへたに慰められたりしたら、泣いてしまっただろう。








見上げた空には、1番星が輝きはじめていた。






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